あらすじ
※電子版は書き下ろしショートストーリー
『背くらべ』の特別付録つきです。
もうすぐ十八歳になる王女・カリーナと、
十歳の王子・ジュリアンの政略結婚が決まり、
ジュリアンがカリーナの国へやってきた。
母国とはまったく違う文化や風習に戸惑うばかりのジュリアン。
カリーナもまた、年下とは思えないジュリアンの言動に翻弄される日々だった。
しかし、ともに過ごす時間を重ねていくうちに、
二人はお互いの魅力に惹かれ、不器用ながらも距離を縮めていく。
感情表現は苦手だけれど、少しばかり天然なカリーナと、
幼いながら“大人”にならなければいけなかったジュリアンの、
成長と約束に満ちた、恋物語。
感情タグBEST3
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お似合いの二人。
自国に自分の居場所がない姫が追い立てられて他国に嫁ぐのはあるあるだけど、この話は逆。
最初ぎこちなかった二人がお互いを徐々に知って距離が縮まっていく感じは優しい時間で良かったです。
この二人、結婚したら王族から外れるみたいだし、幸せになってもらいたいですね。
匿名
待つ身は長い。
出てくるどのキャラクターもそれぞれ立場と個性がありながらも嫌味なくて、好きになりました。文章も構成も読みやすくて良い。
姫様のカリーナは年上だけど、擦れてなく、正直者で自分に向けられる好意には鈍感だ。一方、王子様のジュリアンは利発で自分の立場をよく理解し、大人に早くみられるようになりたいと思って、発言さえ努力している。
政略結婚。果たしてそんな2人に恋心は芽生えるのか⁈徐々に近づく心が繊細に描写されていて、読み手にはむず痒く、カーッ!て叫びジタバタしたくなる青い恋のお話です。いや、それだけじゃないけども。
周りもいい人ばかりで、久々に続編が出ないものかと期待してしまう作品でした。本当に出ないかなぁ。