あらすじ
アマンダには別の名前がある。それは、アルマ・イングリス――離宮に幽閉されている、この国の王女の名だ。アルマは10歳のとき、火事で命を落としたはずだった。だが気絶して目覚めたとき、アルマは10年前の自分が生まれた日に、タイプスリップしていたのだ。ただし、体はそのまま10歳の子どもとして。そうして身寄りのない子どもとなったアルマは、アマンダと名を変えて孤児院で暮らすこととなった。生前の知識を使って勉学に精を出すアマンダは、その過程でロードリックという利発な少年と出会う。彼は公爵家の息子だったが気さくで、アマンダと年月をかけて仲を深めていく。やがて、平民ながら王立学園の奨学生となったアマンダは、ロードリックからの好意に気づき身分差に悩むが、ロードリックの熱意を受けいれ、幸せな一夜を過ごすことになった。だが一方で、この世界で生きるもう一人の自分アルマ・イングリスが命を落とす年が、刻々と近づいてきていて……。
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いい話だった…
回帰タイプの変わり種です。ヒロインは不思議な能力を持っていて、体はそのままで10年前に戻ります。ヒロインの力には秘密があり、神話に出てくる時を渡る神と同じ赤い瞳を持っています。神は人の世界とは違う理の中にいる、異質なものです。ヒロインにも関わってはいますが、ヒロインの物語は自身で切り開き勝ち取ったものです。人間は、愛は素晴らしいなと感じるお話でした。
あとヒーローが一貫してヒロイン大好きで良いです。