【感想・ネタバレ】損保の闇 生保の裏 ドキュメント保険業界のレビュー

あらすじ

談合、カルテル、悪質勧誘、ビッグモーター問題、金融庁との攻防……。知られざる保険業界の闇を克明に表す金融ノンフィクション。業界に肉薄しているエース記者だから書ける克明な描写が最大の特徴。この一冊で保険業界の実情がわかる。

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Posted by ブクログ

ビックモーターと損保ジャパンが自浄能力なしに落ちるところまで落ちていくプロセスが克明に記されていてとても勉強になった。スピード感と臨場感があって面白かった。

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2025年03月12日

Posted by ブクログ

保険業界に居る人間は必読と思う。朝日だからと舐めてはいけない。内部にいれば、なるほどこうしたやり取りがあっただろうなと得心しながら読める。規制業界、創造性が他に比べて必要ない業種が故に起こるコンダクトリスク、利益相反。人材が枯渇している、あるいは意図的に能力がない人材を保険分野に充てる金融庁、その為業界大手に調査研究を依存している歪な構造などメスを入れるべき点は多々ある。取材もだが、筆致が良くスラスラと読める。

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2025年01月18日

Posted by ブクログ

非常によく調べて、従来ありがちなひたすら正義を振りかざした声高の糾弾型のものとは異なり、事実を積み重ねた冷静な筆致となっている。それ故に、保険業界関係者には耳が痛いところが多いに違いない。
特に損保ジャパン(SJ)の社内事情に関しては、おそらくはかなりの内部協力者からの情報を得て書いたと思われる部分が多くある。
しかし、株式持ち合いといい、取引先の販売協力といい、保険業界に限った話ではなくて、どこの企業でもある持ちつ持たれつの関係、個人のご近所付き合いの延長線みたいな日本的風土がもたらしたところでもあるような気がする。
こうした、もともと農作業に由来するとも思える「ムラ社会」での関係性でビジネスをやっていくことから本当に脱皮できるのか、さしあたり政策保有株を全廃するとは言っているが、緩やかとはいえ旧財閥まがいの企業グループを形成している大手損保は、グループ・トップの銀行株をすべて手放すことができるのか、ちょっと見ものである。

なおこの本では損保メインで書かれていて、生保はわずか50頁少々しか割かれていない。
しかも、巨大な資産を抱える生保業界が国債のみならず米国債の消化について、旧大蔵省から財務省の現在に至るまで、多大な「協力」をして、まさに持ちつ持たれつの関係であることは一切触れられていない。
そこが節税商品という名の脱税商品を監督当局が商品認可をしてきた根本のところにあるのだが。

新書の紙数の限界もあるのだろうから、第二作を期待する。

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2024年06月21日

Posted by ブクログ

一連のビッグモーター事件、損保ジャパンの転落、それらの背景にある企業文化と業界慣行について、事実と関係者ヒアリングに基づき、丁寧に書かれてあり、業界関係者のみならず日本企業に勤めるものにあっては必読の書とおもいました。
近々で事件になっていたカルテルの話も取り上げられていましたが、長年、相手方企業からは本業支援を強く求められ、その中で利益も出していかざるをえず、お互い様というところもあると思いました。
一方、日本の損保業界は利益率が欧米と比べても悪いと新聞にも書かれてありましたが、例えば、自社の営業がいて、代理店がいて、その先に顧客があるといった何重もの構造や、保険そのものの機能ではなく政策保有株など、何らかのしがらみでがんじがらめになっているような気がしました。
近年、保険業界に限らず、今の会社は従来の枠組みを維持しながらも、収益も、コンプライアンスもすべてパーフェクトにこなすのは大変だと思います。

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2024年06月17日

Posted by ブクログ

生損保のリアルが知れた。
特に損保ジャパンとBMとの関係性、また4大損保の関係性、大樹生命第一生命の社員の保険金詐欺事件に関しては興味深かった。

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2025年03月30日

Posted by ブクログ

最近の損保と生保で構造的に発生した社会問題に鋭くメスを入れて原因を分析します。この1冊で直近の生損保問題はカバーできますね。適正な損害填補という保険の本質的な理解をおろそかにし、商品と営業主体で経営を進めたこと、に尽きるのではないでしょうか。

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2024年10月27日

Posted by ブクログ

2024.10.26
この本の指摘が違うとかいうことは全くない。
だけど、朝日新聞という組織が総括していないサンゴの件とか押し紙とかマスコミの一員に言われてもなあといつも思ってしまう。筆者ではなく、筆者の属する組織の問題。
すると、この本に取り上げられているそれぞれの個人と組織も同じでは?

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2024年10月26日

Posted by ブクログ

まるでサスペンスドラマかのような話しだが現実
慣れない業界なのでなかなか頭に入ってこない部分もあったが興味深く読んだ

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2024年10月03日

Posted by ブクログ

保険業界のクライアントと仕事をしていたので。既に報道されていた数々の不祥事を、一連のストーリーとして読むことができ、興味深かった。内部の人間しか知り得ないであろう経営層の発言などが生々しい。昭和では是とされてきた価値観が、令和の現在では認められなくなりつつある、そんな時代の転換点が表出した一事例だと感じた。

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2025年07月05日

Posted by ブクログ

ほとんどがビッグモーターに関する内容で、生保は最後の2割程度。SJもどうかなと思っていたが、BMのやり口は完全にヤクザのそれで怖っト思ってしまう。生損保にかかわらずとも、読み物としておもしろい内容でおすすめ。

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2024年07月22日

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