【感想・ネタバレ】変声のレビュー

あらすじ

少年から大人に変わっていく思春期
悩み、間違い、考えながらも
少しずついろんなことに向き合っていく
少年たちの物語――。

文武両道でいつも自然と周りに人が集まる人気者の棚橋優征《たなはしゆうせい》。
優征には誰にも打ち明けられない憧れている同級生がいる。
それは、周りの友人たちが気にも留めないような
目立たない少年、同級生の中川。
ふたりはある出来事をきっかけに親しくなっていく……。

表題作『変声』のほか「変声~それから~」「変声~蕾(つぼみ)」描き下ろし
「モダンにめしませ」を含む4編を収録

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通り過ぎた世界の話

初めて読む作家さんでした。
思春期の入り口の中学生の話です。自分はとうに通り過ぎてしまった、世界が狭くて世の中のことなんてよく分かってなかったあの時代。なんでこんなに鮮やかに蘇ってくるんだろうと思いつつ読みました。
出てくる小道具がラジオだったり、あの当時のレコードや曲だったりするから、この話は大人になったら少年少女のための物語かな?と思います。
物語のキーワードは「ままならない」。
実際の自分はもっとバカでオタクで後先考えない子供でしたが、でもこの感覚って誰にでもある気がします。その思い出の蓋を外して綺麗な部分を見せてもらった気分。

主人公2人にその気持ちが憑依して、甘酸っぱくなったり応援したくなったり。
鮮やかなオチまで含めて満足度が高い話でした。
当て馬的になってしまった三波の気持ちが一番わかるのがまた辛くて面白いです。
三波は自分の手で幸せを掴み取るタイプなので幸あれと祈るばかり。

大正時代のコートにまつわるお話もとても良かったです

#胸キュン #泣ける

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2026年06月03日

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