あらすじ
★投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 創業以来14年連続選出
★『きみのお金は誰のため』著者/元ゴールドマン・サックス 田内学氏 推薦!
「社会なんて他人事」な人ほど、「10年後の自分」のために読むべきだ
投資には、自分のお金を増やしながら
社会をよくする力がある。
本書は、「お金の流れ」から投資を理解し
お金を託す先を考えるきっかけになる
これまでにない投資入門です。
こんな人におすすめ
・「とりあえずインデックス」でNISAを始めた
・そもそも投資とは「お金をどう使うことなのか」学びたい
・資産形成するうえで、選択肢を広げたい
・日頃から、「社会にとっていい選択をしたい」と思っている
この本を読んでわかること
・「社会をよくする投資」とは、お金だけでなく「価値」を増やす投資
・株価上昇は「みんなの共通目的」になりやすい
・リターンの源泉は「一人ひとりの仕事」や「環境」である
・インデックス投資とは、GDPが上がり続ける世界を期待すること
・金融市場は「お金を増やす」ための手法を発達させてきた
・ESG投資では「ペーパーテストの優等生」が評価される
・「ソーシャル証券取引市場」の可能性
・投資成功のカギは「先入観を外す」「予測しない」「投資観をもつ」
・サイボウズやヘラルボニーの「価値づくり」
「自分の老後も不安なのに、『社会』なんて優先できない」
もしかすると、あなたはこう思ったかもしれない。
私たちは投資・資産形成をするとき「お金を増やすこと」「コストが安いこと」だけを考えてきた。
著者が「いい会社」への厳選投資を理念に鎌倉投信を立ち上げて15年。
創業初期から預けていたお客様の資産は2倍以上になっている。
でも「数字しか見ない投資」はいい未来をつくるのだろうか?
"「社会」という言葉に何かを感じてくれたあなたであれば、
仕事なら「やりたいこと」や「働く意味」を、
買い物なら「ブランドに込められたメッセージ」や「自分なりのこだわり」を持って
選択を積み重ねているのではないだろうか。
僕は、投資のモノサシがいまだにお金だけであることに違和感を抱いている。
全財産を「社会のため」に投資すべき、とは言わない。
1%でも、10%でも、十分だ。
僕はこの本を入口に、なかなか考えるきっかけのない
「投資のその先」を考えてみてもらいたくて、筆をとった。"
(「はじめに」より一部編集)
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Posted by ブクログ
社会をよくする投資入門:経済的リターンと社会的インパクトの両立
著:鎌田恭幸
お金を増やすことと、「社会をよくする」ことは両立する。
「社会をよくする投資」とは、社会そのものに新たな価値が生まれるお金の流れを意味する。「人」の困りごとや、経済成長を追い求めるなかで生じた社会の歪みを解決することで新たな経済領域を生む。経済ファーストではなく人ファーストであり、その結果として、社会全体の経済価値が高まる。
投資にも多様性や個性があっていい。なぜなら、投資は本来お金を増やすだけではなく、多くのつながりを生み、いい社会、いい未来をつくり、心の豊かさを育むものでもある。
本書の構成は以下の7章から成る。
①社会をよくする投資とは何か
②リターンの大元は「事業」である
③経済の海と金融クジラ
④欲望が集まる金融市場の構造
⑤投資の新しい選択肢
⑥社会をよくする投資の実践
⑦投資の先にどんな10年後を描くか
社会を変えよう・良く使用と立ち向かう起業家の方の本気度は凄まじい。そして、その起業家達を応援している著者の本気度も凄まじい。投資にも目的があり、色がありどれが良い悪いということはなく、投資家たちの考えに応じた多様な選択肢があった方が良い。
リスクとリターンのようなマネーゲーム的な要素だけではなく、今とこれからの新しい考えを見据えた新たな軸の提供と価値への向き合い方が投資を通じて学び貢献していくことができる。
SDGsを始めとして、今まではやもすれば綺麗ごとと揶揄されかねない概念も浸透し、ひとつの投資のみならず、世界を大きく動かすうねりとなっている。
経済的リターンと社会的インパクトは反対にあるものでも、トレードオフの関係にあるものでもない。本書にあるように両立を叶えることもでき、両立できなければ、中長期的な価値を見出し続けることもできないとも言える。
小さな課題から大きな課題、資金の大小に関係なく、自身が出来ることをやるかやらないかで未来は大きく変わる。
Posted by ブクログ
このような思考で投資する人が増えると、時価総額が大きくなくても、配当性向が高くなくても、社会にいいインパクトを与える社会が長く存続できる一助になると思った。
環境や人に優しい社会を応援したいし、そんな会社で働きたいと思う。