あらすじ
ヤンデレな恋人・翠(みどり)の婚約者として連れていかれた彼女の実家は、山奥に立つ霊是(りょうぜ)一族の“天狗屋敷”。失踪した当主の遺言状開封、莫大な山林を巡る遺産争い、棺から忽然と消えた遺体。奇怪な難事件を次々と解決するのは、あやしい“なんでも屋”!? 「いつかまた会えたらいいね」――夏が来るたび思い出す、あの陰惨な事件と、彼女の涙を。横溝正史へのオマージュに満ちたミステリの怪作。
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危ない彼女の実家である天狗屋敷で起こる事件。
それに挑むは何でも屋の青年とその助手のような役割をする主人公。
この人怪しいなっていう自分の勘が当たったけど、トリックは想像の斜め上だった。
屋敷とか館ミステリーはやっぱり良い。
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奇天烈なキャラが最初から出てくるので、ちょっとげんなりしかけたが読み終えてみるとしっかりとした本格小説で良かった。正直犯人のトリックは文字だけの説明だけでよくわからなかったが、私は細かい点にこだわるわけではないので減点にはならず。犯人の正体を最後まで明かさない書き方も良かった。
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最近、ミステリーばかり読み過ぎて(展開がわかってきた?)おぉ!となる事が少なく淡々と読み終わってしまいました。
この仕掛けで殺害するのは難しそうだな…とか。考え過ぎか笑
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なるほど!これは奇想天外な殺人トリックを持ってきたものだと可笑しくなってしまった。ライトな本格ミステリー感が心地良い。
彼女の実家へご挨拶しに行くことになった青年と、その名家を中心に、相続を巡る殺人事件という横溝正史の十八番のようなディテールでありながら、突拍子もない解決という味がついて、読ませる力のある作品だった。
夏×田舎の名家×殺人事件×淡い恋、夏のミステリー要素が詰まった青春が楽しめる。誰もがこういった殺人事件に巻き込まれたいと一度は思うのではないだろうか。もちろん自分の安全が確保された状態で。
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何でも屋アルバイトのナルと店主の樋山が天狗屋敷殺人事件の謎を解く話。
代々山持ちの霊是家当主の春秋が行方不明になっており、7年経ち遺言の開示がされる。
冬夏棺から消える
とても文章が読みやすく一気読みできました。
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ヤンデレの彼女の実家の「天狗屋敷」に連れていかれることになった主人公とバイト先の店長(ほぼ勝手について来た)がそこで連続殺人事件に巻き込まれていくという横溝正史の世界観を彷彿とさせるようなストーリーで、棺から消えた死体や遺産相続が原因と思われる連続殺人など、デビュー作とは思えないほどしっかりと本格ミステリーが描かれていて面白かった。
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ヒロインの翠さんがぶっ飛んだ性格なのはいーのですが、樋口さんの前日談がないので、こやつは何者かと?
遺産を巡る連続殺人事件は定番ですが、気をてらったトリックばかりだと読んでいてね〜。
ですが、面白く読ませていただきました。
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犬神家の一族へのオマージュのようなミステリー。林業で財を築いた一族の遺産相続にまつわるお話。犬神家ほどドロドロしておらず、語り口もライトですが、トリックも凝っていてミステリーとしてはどっしりしています。結構面白かったです。
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何でも屋を営む探偵とイケメンコンビの物語、このメインの2人よりも強烈なキャラで登場するイケメンナル君の当時の彼女「翠」!
翠の家族はとある地方の旧名家で親族の集まる会に付き添う成り行きで舞台となる『天狗屋敷』へ向かい過ごす事になるが、、、
と言ったストーリー展開だが、登場人物、特に翠ちゃんが強烈で他の登場人物の存在を薄めてしまう程に感じる(笑)
殺人や謎に対しては何となく想像がつくものと、とんでもないトリックだな!って言うもののミックス構成で謎解きされてからもへぇ〜っと納得しつつ、いやいやと否定したくなるような驚きが混在してました!
全体的には読みやすい文体ではある物の登場人物の印象が偏って記憶しちゃう程印象は個々にはっきり分かれるので、個人的には人物の名前と印象はボヤっとしてしまった。
覚えやすい人だけ覚えたww
ミステリーの1冊として新たなトリック発見となったので読んで良かったなとは思える。
王道トリック以外の新発見の為に気になる方は読んでみてください。
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続編の蜘蛛屋敷が気になってまずは読んでみた。
古典ミステリをリスペクトとした舞台設定や壮大なトリックなど物語の雰囲気は好み。
ハウダニットの推理を楽しむ作品と思ったが、中々頭の中でイメージするのが難しかったかも。
意外性や解決編のインパクトは弱かったかなあ。
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ヤンデレ彼女の実家に行ったら、連続殺人事件に巻き込まれることに。
館ミステリおもろいけど、やっぱり館内図や地図ほしいなぁ。頭の中で事件現場想像するけど、いまいちピンと来なかったかも。
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新刊案内で気になった『天狗屋敷の殺人』(大神晃)。
あらすじいっさい読まずして選んだから、
主人公の彼女が何かある度に刃物持ち出すヤンデレすぎてマァびっくりした。
ただ、そうなった背景を知ればわからなくもない…。
そんな彼女の実家で失踪かつ殺人事件が起こるもんだから、最後どうなるかなとめっちゃ思っちゃったわ笑
そんな話の中で、財産相続や林業の話を知れて思わぬ収穫でした。
タンコロなんて初めて知ったよ。
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ヤンデレな恋人・翠に、婚約者として無理やり連れていかれた彼女の実家は、山奥に立つ霊是(りょうぜ)一族の“天狗屋敷”だった。失踪した当主の遺言状開封、莫大な山林を巡る遺産争い、棺から忽然と消えた遺体。奇怪な難事件を次々と解き明かすのは、あやしい「何でも屋」さん⁉ 「いつかまた会えたらいいね」ーー夏が来るたび思い出す、あの陰惨な事件と、彼女の涙を。横溝正史へのオマージュに満ちた、ミステリの怪作。著者の処女作とのこと。うん。次作に期待したいと思います。
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大学生が主人公だからか、割と砕けた台詞が多く、読書初心者のわたしでも読みやすかった。
ラストは、仮にヒロインがわたしだとしてもそうするかもな…という、個人的に好きな終わり方でした。
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どこまでも手間のかかることを‥‥な事件笑
各キャラクターの深掘りもないので思い入れはとくになかったし、伏線がわかりやすかったので軽く読むのにオススメ。
主人公のイケメン設定いるのか?と思ったけど、続いてもいいように書いてるから必要なのかな。
Posted by ブクログ
ちょっと登場人物の数の割に登場回数が少なかったり、全く関わってこなかったり、粗雑さを感じさせられる場面が多々あったが、ヤンデレというキャラが新鮮で良かった。
推理にも少し無理があるなと思われるところがあり、登場人物の関連付け含め今後に期待したい。
Posted by ブクログ
大学生の夏休み、古賀鳴海は不安定で危うい恋人・翠の実家、通称「天狗屋敷」に同行することになった。失踪した当主の遺言状が開封されたが、遺産の相続人である当主の弟・冬夏が病死。遺体が棺から消え騒然とするが、実際は生きており自ら姿を消したというビデオメッセージが残されていた。冬夏が見つからないまま、今度は当主の息子が殺され…。
偶然居合わせた主人公のバイト先の何でも屋が探偵役。私はあまり得意でないせいかトリックが今ひとつイメージしづらかった。また、主人公がナルシストな男前のようだが、ビジュアルに関する描写があまりなくキャラクターがよくわからなかった。最後に別の事件について触れていたのでシリーズ化するのだろうか。
Posted by ブクログ
自他共に認める男前な鳴海。何でも屋、樋山の手伝いで食い繋ぐ生活。
鳴海は恋人の翠に半強制的に婚約者として、彼女の実家へ連れて行かれ。
彼女の実家は浜松の山奥にある「天狗屋敷」に住む、林業で財を成した霊是家だった。当主の謎の失踪から7年が経ち、遺言状が開封されると言う。
林業が衰退したとはいえ、莫大な山林を有する霊是家の遺産の行方は。
男前で口先で生きてるような鳴海。
外見も言動もぎょっとさせる何でも屋の樋山。
感情が不安定ですぐに刃物を手にする翠。
主要な人物が個性的すぎて、導入部からなかなか世界に入れず。
横溝正史へのオマージュに満ちた、を励みに読み進める。
いま、読み始めたあなた!そう、その通り、捻りも何もなく、その人が犯人です。
犬神家のような舞台、獄門島を思い出させる屋敷関係者、悪霊島が頭をよぎる凶器、トリックも横溝っぽい。
度々ほかの事件解決を匂わせるあたりも憎いね。
なんだけど、どうも終始世界に入りきれなくて。全体的に軽くて明るいからかな。
最後はそうまとめたか、という読後。
Posted by ブクログ
裏表紙によると『横溝正史へのオマージュに満ちたミステリの怪作』ということで、横溝作品は有名どころをうっすらと……てな自分レベルでも「あっ、この描写はもしや」と思わされる部分が多々ありました
が、それ以上に作風が軽いのでまずそこにビックリです!
登場人物一覧ページを見ただけでもその軽さの片鱗が伝わると思います
例えば主人公は
『古賀鳴海:なんでも屋アルバイト。翠の彼氏。男前』
ヒロインの母なら
『平澤永美:春秋の長女。翠の母。若作り』
いやその最後の一言はなんなのよと(笑
そんな軽い読み心地なのに、文章中に出てくる単語が妙に古めかしかったり、メンヘラヒロインの対人作法が妙にしっかりとしすぎていたり、読んでいて独特の違和感がありました
あっ、軽い軽いと連呼はしてますが、そこは否定的ではありませんよ
こういった読みやすい作風は好きだし、とても大事なことだと思います
トリックもとても好みの系統でした
そしてそこからのP.318の理由!
なるほどそう来るかと思わず膝を打ってしまいました