あらすじ
第9回ポプラズッコケ文学新人賞大賞受賞作! サッカーチームで大活躍のトモには、誰にも言っていない秘密がある。 それは――裁縫が大好きだってこと。 “クリーニングのプロ”の祖父と、“仕立て名人”の祖母の影響で裁縫少年になったトモ。 ある日、ハーブ園で出会った華奢な女の子・リラちゃんに、お母さんとの想い出のワンピースのお直しを頼まれた! でも、サッカーと裁縫の両立は思ったより大変で……!? 針と糸が奇跡を織りなす、感動のソーイング小説!
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Posted by ブクログ
裁縫が好きなのをみんなに内緒にしている、サッカーも好きな男の子・トモのお話。
おもしろくて一気に読んだ。お姉ちゃんとかお父さんとか、好きな登場人物もたくさんいるし、ワンピースもきれいだった。
でも、ちょっと変わってるって思われる趣味がみんなに受け入れられるのは、やっぱりお話だからって感じがする。現実はそんなに甘くない。意地悪を言ってくる人はたくさんいる。少しは「やりたいことはやればいい」って言ってくれる人がいるかもしれないけど、からかう人の方が多い。
ただ、その分、トモと同じサッカーチームの広瀬くんも、サッカーと虫の二刀流でいくことにしたのが、すごくよかった。がんばれって思う。(中1)
Posted by ブクログ
サッカー少年の趣味が裁縫だというギャップが
とても新鮮でした。
実は意外な趣味があるけど、恥ずかしくて言えないという子どもたちには、心強い味方になってくれる本だと思います。
ハーブ園の中で、さわやかな風に揺れるワンピース。
実際に目の前にあるかのような気持ちにさせてくれました。優しい言葉たちがとても静かに、心にスーッと染み込んで、読み終わったあとは爽やかな気持ちにさせてくれました。
Posted by ブクログ
面白かった、、!
裁縫少年もの、流行りすぎて、
ちょっと飽きてきたなあと思ったけど、
これが一番好き。
爽やかで、明るくて、メッセージがわかりやすくて、
とても良い!
リラちゃんも、トモもとってもまっすぐでいい子で、
ライラックの色と、植物と、
情景が浮かんでくるような、とてもすてきなお話でした。
好きなものは1つだけじゃなきゃだめなの?
Posted by ブクログ
この本は、サッカーと裁縫が大好きな男の子が主人公です。サッカーと裁縫を両立することができない、でもサッカーと裁縫どちらかを選ぶことは、できない男の子です。女の子のワンピースを直してあげるお話です。そのワンピースはライラック色・・・
かわいいお話です。是非読んでみてください。
Posted by ブクログ
主人公のトモはサッカーと裁縫が大好き。だけど裁縫好きは周りには隠している。ある日ハーブ園で出会ったリラにワンピースのお直しを頼まれて、ワンピースのお直しをすることになるが、サッカーが疎かになり…。どちらかを選ばないといけない時、子どもはがんじがらめになる。そんなトモを助けてくれたのは姉とその友人、そして祖父母だった。男の子が裁縫好きでもいいじゃない!好きなものに一生懸命に、でも選ばなくても好きなことは全部したらいい。トモもリラも未来は無限大。爽やかな読後感で良い本だった。
Posted by ブクログ
好きなものが2つあったらどちらか選ばなきゃいけない?そんなことはないんだよね。
どちらも大切にできたら素敵だ。みんなでワンピース探すところがよかった〜。
Posted by ブクログ
サッカー少年の小学6年の智弘、しかし実は裁縫が大好きでもある。でもこのことはちょっと恥ずかしくて人には内緒。
おじいちゃんはクリーニング屋で、洋服のお直しを手伝っていた亡くなったおばあちの部屋でボタンの付替えが途中のYシャツを見つけ、得意の裁縫でボタン付けをしてお客さんの届けることに。
その届先でちょっと丈の短いワンピースを着ている女の子に出会う。その丈の短いワンピースのお直しを智弘は請け負ってします。
そのワンピースには女の子とお母さんの思い出が詰まっていた。
ワンピースのお直しをしているとサッカーの練習には出られない。サッカー仲間のことも、試合のこともきになりながら、お直しに没頭していく智弘。
男の子が裁縫なんて、という世間の目が気になる智弘、そしてサッカーか裁縫かと悩む智弘。
そんな智弘をあたたかく見守る友達や周りの大人達、智弘は何にでもなれそうだ。
子ども達には色々な未来を夢を持って成長してほしいと思った。
Posted by ブクログ
サッカー少年トモのおじいちゃんは
クリーニング店を営んでいるが
お直し上手だったおばあちゃんを亡くし
怪我で入院してから元気がない。
ある日、店のおつかいでハーブ園を訪ねたトモは
そこで同級生のリラちゃんから
母親の形見のワンピースの直しを頼まれるが。
リラちゃんのワンピースがライラック色なの。
おばあちゃんの影響で裁縫上手のトモが
なんとか素敵に仕上げようと
創意工夫するのがいい。
裁縫が好き&得意だって
なかなかサッカー仲間に言えないんだけど
どっちも好きなことに変わりないと気がつく。
その過程でおじいちゃんにも気合いが入り
さわやかな読後感の一冊でした。
Posted by ブクログ
いろいろな伏線が、ちゃんと回収されていて、それぞれの人物が、しっかりと歴史を持っていた。
ただ、小学生男子は手に取らないだろうし、女子も、どうなのかな。
Posted by ブクログ
ここ最近よく見かける手芸男子もの。こちらの主人公はサッカー(いわゆる男子っぽいといわれるもの)とお裁縫(いわゆる女子っぽいといわれるもの)どちらも好きで選べない。おじいちゃんおばあちゃんの職人魂……すごい。好きなものはひとつじゃなくていいよと言ってくれているような。