【感想・ネタバレ】「大暴落」――金融バブル大崩壊と日本破綻のシナリオのレビュー

あらすじ

【内容紹介】
少子高齢化が進む日本。打開策を何も講じなければ「日本という国はなくなる」と警鐘を鳴らし続けている世界的投資家のジム・ロジャーズ氏。国民に現状を伝えない日本政府や、膨大な国債を買い続ける日本銀行の政策姿勢から、「このままでは日本は破綻する」と訴え続けている飲食大手・ワタミの創業者であり会長兼社長CEOの渡邉美樹氏。そのふたりが、アメリカや日本をはじめ、世界各国が抱える問題を、歴史的事実、そして投資家と経営者の視点で鋭く読み解く。すでに各国は急激なインフレにあえいでいるものの、2024年以降、世界のインフレはさらに加速。未曾有の大不況への導火線はすでに着火しており、世界規模での経済危機は目前に迫っているという。さらに、日本の株価は過去最高値を更新し続け、すでにバブル状況であり、アメリカ大統領選挙後の2024年末から、日米の株式相場は大暴落する恐れもあると、ロジャーズ氏は世界の経済史から分析する。そしてインフレは革命や戦争の火種にもなると警告。
日本の状況においては、
・2024年、日本は厳しい状況に陥る
・円安はさらに加速する
・日本の借金は世界2位、破綻は免れない
・借金をコントロールできなくなったときが危ない、という。
2008年のリーマンショックを超える世界規模の大不況が到来すれば、株価、通貨、不動産など、すべての資産は一気に暴落する。「最悪のとき」に向け、どう備えどう資産を守るべきかをジム・ロジャーズ氏が自信のポートフォリオを公開して提言。
・アメリカのドルは、安全資産なのか
・大不況のあとには、投機があるのか
・高騰する日本株は持ち続けていいのか
過去に例をみない大規模の世界危機が迫っているからこそ、自分の資産に目を向けることの大切さを問いつつ、大変化の時代を生き抜くためのヒントが満載。

【著者紹介】
[著]ジム・ロジャーズ
1942年米国アラバマ州出身。イエール大学、オックスフォード大学で歴史学を修了。米陸軍従事後、ウォール街で働く。ジョージ・ソロスと国債投資会社クォンタム・ファンドを共同で設立。10年間で4200%の驚異的リターンを実現。37歳で引退後、コロンビア大学で教鞭を執るかたわら世界を旅する。1998年、商品先物市場の指数である「ロジャーズ国際コモディティ指数」を創設。2007年よりシンガポール在住。ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び、世界三大投資家と称される。

[著]渡邉 美樹(わたなべ・みき)
ワタミ株式会社代表取締役会長兼社長CEO。明治大学商学部卒。2024年に創業40周年を迎えるワタミグループの創業者として、外食、宅食、有機農業、再生可能エネルギー事業などを展開し独自の6次産業モデルを構築。2011年、東京都知事選出馬。2013年~2019年、参議院議員を一期6年務めた。郁文館夢学園理事長兼校長として教育者の顔も持ち、政府教育再生会議委員なども歴任。公益法人「School Aid Japan」代表としてアジア3地域で350校を超える学校建設や孤児院を運営する。

【目次抜粋】
■第1章 リーマンショックを超える大不況がきたら、世界と日本はどうなるのか
■第2章 金・銀・株・通貨……未曾有の危機に備え“資産”をどう守るか
■第3章 歴史と今に学ぶ、インフレとブロック経済の功罪
■第4章 日本への警告と未来への提言
■第5章 人生100年時代を生き抜く処方箋

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Posted by ブクログ

歴史上財政ファイナンスをした国は必ず破綻する。
日本に早晩大暴落が起こるのは間違いない。
国民は自分の財産を守る選択をすべきだ。

ジム・ロジャーズ氏は、自分は時々間違う。日本株も、4万円になる前に売った。
でも自分で考える。株式市場が下がれば、商品市場が上がる。
銀コインが有力と考えている。自分で考えて決めて。

美樹さんも、国会議員として今の財政赤字を何とかしようと思ったが、
自民党は不都合な真実があるのか、その気がない。
であれば自分で守るしかない。教育が一番大事。

てな感じの本かな。
MMT理論なんて嘘っぱち、破綻は近い。その一辺倒。

確かに紙幣を刷ればハイパーインフレになるはず。
それがならないのは、不動産が吸収しているから。大企業が内部留保しているから。
おかげで都心のマンションは海外投資家かパワーカップルしか買えなくなった。
こんなのが続くわけはないとは思う。
失われた30年で一般庶民はどんどん貧困に陥る。
沈む泥船の一番上にいる奴らだけが勘違いしている。いずれ沈む。

生き抜かねば!

第1章
リーマンショックを超える大不況がきたら、世界と日本はどうなるのか

第2章
金・銀・株・通貨……未曾有の危機に備え〝資産〟をどう守るか

第3章
歴史と今に学ぶ、インフレとブロック経済の功罪

第4章
日本への警告と未来への提言

第5章
人生100年時代を生き抜く処方箋

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2024年11月03日

Posted by ブクログ

金融バブル大崩壊と日本破綻のシナリオはショッキングな内容でしたが、最後にあった「お金に振り回されない生き方のコツ5」は参考になりました。
1.借金を増やさない
2.足るを知る
3.健康を維持する
4.お金は自分が情熱をかけているものに使う
5.「幸せ」がすべての大前提である

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2024年06月01日

Posted by ブクログ

ジム・ロジャーズの話は説得力があるが、すぐにそうなることはあまりない、という評判があるけどどうでしょうか?
これを読んで随分前に株を手放したけど逆に上がりました。
長い時間軸の中で確かにどこかで暴落はするでしょうから、予言はいつの日か当たるのでしょうけど、そのいつがわからないので困ります。

0
2025年06月24日

Posted by ブクログ

さすが、世界三大投資家の一人のジム・ロジャース
投資について学ぶというよりは、人生の心得を学ぶ一冊だった

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2024年11月28日

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