あらすじ
考古学と文献史学を駆使した角田の推理が冴え渡る、41篇の人物伝。緻密な分析で、平安朝を生きた人々の数奇な生涯を鮮やかに描き出し、歴史のなかの女性の役割に光を当てた歴史的名著。不比等の娘たち、菅原道真怨霊説ほか。
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Posted by ブクログ
41篇の人物史は無名の女官、中級貴族、禁断の恋に身を焦がした皇女まで、平安朝を生きた有名・無名を問わない数奇な生涯を、大胆な推理と断定的な筆致で紹介
「菅家の怨霊」「天神道真の怨念と功徳」では道真の怨霊説を「自然発生」ではなく、忠平とその子・師輔が時平の子孫を圧迫するために意図的に強調・公式化した政治的道具だったと見なす視点はおもしろい、時平の子らが菅家怨霊に怯え続けた不安をあおりつつ、いつの間にか実頼は基経(本流)に養子を送り込む(頼忠)、個別の人物特定を徹底し史料の隙間を鋭く埋め、陰謀・秘策・栄華・悲劇を痛快に描き出す歴史書は無いね