【感想・ネタバレ】龍を放つ シャーマンと哲学者の対話 スピリチュアル・コードⅡのレビュー

あらすじ

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本書は、タロット・リーダー、稀代のシャーマン、鶴見明世と哲学者・藤村龍生の対話を収めた続篇。鶴見のシャーマニズム(シャーマンを中心とする宗教のあり方)は、完全な覚醒状態のままでヴィジョンを視ることができる「覚醒型」とでも言うべき特異なシャーマニズムである。彼女には「師」はおらず、いわば臨死体験をしたときに出会った神「ジャガンナート(世界の主)」が師と言える。そこに、正真正銘のシャーマニズムがある。そして、鶴見のシャーマニズムを通して、リアルな世界を超えて拡がる、私たちの存在にとっての本当の世界のあり方(人間という存在、そしてそれと不即不離の広大な世界、その両者の複雑で深遠な関わり)を学びたい。そのためには、徹底的に語り合う。つまり「対話」をすることが重要なのである。本書籍の刊行は、鶴見明世の類い稀なシャーマン世界を、人々に伝え、後世に残しておくというプロジェクトの一環である。

著者紹介:
鶴見明世/'1962年生まれ、横浜市出身。タロット・リーダー、シャーマン、ヒーラー、スピリチュアル・アーティスト。2005年、ドイツ国際ヒーリング協会から日本人で唯一のOutstanding-Healer認定を受ける。2010年、NPO法人IAOH-JAPAN理事長就任。2011年、ドイツ・スイスインターナショナルホリスティック協会ボードメンバー就任。2020年、スピリチュアルな事象全般に対応するため、Office NIJI(オフィス虹)を設立。明解なリーディング、ハートフルなヒーリングを求めて訪れる人々の数は年間約1千人、トータルで3万人を超える。
藤村龍生/1950年生まれ、東京都出身。哲学者・神秘思想研究家。

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Posted by ブクログ

昨年のご著書第一弾で初めて明らかにされた鶴見先生の世界観。今回の第二弾は、哲学者藤村先生による秀逸な整理と分析を通じて、鶴見先生の世界観がさらに余すところなく、読者にわかりやすい内容でまとめられており、圧倒されながらあっという間に読み進めました。鶴見先生に接する機会を得て、その圧倒的な実力を知るクライアントであっても、ここまでの深い世界観には触れることができなかったでしょう。排他的ではなく、多様性を認める先生のスピリチュアリズムは、分断が進む、争いの絶えないこの世界でまさに求められるように思います。人生は、人、他者からこそ学ぶためにこそあり、全ての存在がそれぞれの唯一の物語を展開しているという、人々の営みを慈愛の眼差しで俯瞰するかのような鶴見先生、藤村先生が対談の中で紡ぎ出す言葉は、数多くの方々の人生の道標となり、それぞれが自分のなすべきことについて思いを巡らせるきっかけになるのではないでしょうか。

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2023年12月23日

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