【感想・ネタバレ】YT~県警組織暴力対策部・テロ対策班~のレビュー

あらすじ

世界トップクラスのゼネコン、帝石社員の連続殺人事件が起きた。テロとの関連が疑われ、テロ対策班の手塚洋三も応援に駆けつけていた。死体はいずれも顔を切り刻まれて怨恨殺人をうかがわせたが、被害者たちの共通点はイニシャルがYTということだけ。そして、いずれもスマホが持ち去られていた。ITを駆使する犯人の衝撃の動機とは!?

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Posted by ブクログ

林譲治『YT 県警組織暴力対策部・テロ対策班』光文社文庫。

本作の中ではイニシャルが『YT』の人物のを狙った殺人事件が描かれいるので、読んでいるうちに登場人物のイニシャルが気になってくる。主人公の手塚洋三も『YT』だし、離婚の危機にある妻の雪菜も『YT』なのだ。

そして、犯人の目的は一体何なのかというのが、本作の中では一貫した大きな謎になっている。通り魔事件、企業を狙ったテロと思われた事件は一転、主人公の手塚洋三を狙ったものという方向に大きく舵が切られる。

事件の黒幕には途中で気付くのだが、捏ねくり回したような犯行動機には納得出来ず、結末も面白くない。


殺人事件の捜査の応援に駆り出された県警組織暴力対策部テロ対策班の副班長の手塚洋三は何故、自分が駆り出されたのか疑問を感じていた。世界トップクラスの大手ゼネコンの帝石社員の連続殺人事件はテロとの関連が疑われていたのだ。

事件は毎週水曜日に起きており、顔を切り刻まれた被害者のイニシャルが『YT』で、いずれもスマホが持ち去られていた。

手塚が同僚の妻木と共に捜査していると、イタリアンレストランでドローンを使った爆破事件が発生し、またしてもイニシャルが『YT』の帝石社員が死亡する。

なかなか手掛かりが掴めぬ中、手塚は離婚問題で揉める妻に私立中学の受験を控える息子の学校のPTAの会議に出席するよう頼まれる。手塚は初めてPTAの会議に出席し、そこで手塚の妻の知り合いだと言うシングルマザーの前川麗子と知り合う。

結局、手塚は離婚を前提に妻と別居するが、ドローンによる爆破事件で妻と息子を失う。

本体価格800円
★★★

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2024年05月17日

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