あらすじ
不運が重なり若くして四度の婚約破棄を経験した田舎令嬢のアデリア。これ以上縁談を持ちかけられまいと、十四歳年上の謎の司書エディークに婚約者のふりをしてもらうことに。彼の正体は名誉の負傷で引退した元王国軍騎士だった。一緒に過ごすうちに徐々に距離を縮めていく二人。そんな中、エディークの怪我の回復を知った国王から王都に呼び戻され、さらに良家のご令嬢との縁談話まで持ち上がってしまう。引き離された二人の運命は――!? 小説家になろう大人気作、待望の書籍化!
※電子書籍は帯記載の8周年フェア対象ではございませんのでご注意ください。
※こちらの作品は通常版とサイン版がございます。本編の内容は同一ですので重複購入にご注意ください。
感情タグBEST3
ほっとするお話
本人になんら瑕疵はないのに4回も婚約破棄になってしまった女性がヒロイン。彼女が家族に言いにくい愚痴をこぼしていたのが書物室の司書。彼女が彼のことを知り、人生を諦めていた彼を支え、彼も彼女に惹かれていき。でもその後、というお話で、ギスギスしたところのない、ほっとするお話しでした。ヒーローは両親にシスコンの兄3人という障害を乗り越えて頑張らなくてはいけません。その辺りもちょっと笑えました。ヒロインはとても良い子です。彼は一生頑張ることでしょう。
Posted by ブクログ
自身の気持ちに気付くというか、吹っ切れるまでめっちゃかかったなあエディーク。
結局アデリアの母からの発破がなかったら進展なかったのではと思うと……
年齢差もあるし、名誉の負傷による身体的ハンディもあったから、なかなか恋愛の方に舵切れなかったのは理解はできるが、にしても遅いよ。
アデリアの父兄たちがツッコミ入れたくなる気持ちもある。
お兄様方、揃ってシスコンだから。
アデリア4回も婚約破棄されているからね、過保護になるのも致し方ない。
アデリアの婚約破棄は短期間に連続で起きたものではなく、物心つく前から積み重なり、3回目は相手の浮気によるもの、4回目は相手の戦死によるものと、彼女が陥れられる形の破棄がなかったのは意外だった。
安心と言い換えた方がいいか。
婚約破棄されても泣けないと彼女は思っていたが、まあ思いを通わせた相手でもないから泣けなくても納得という。
そんな彼女がエディークのことだと泣けたことは、それだけ彼のことを本気で想っているからだと分かってよかった。
ただエディークはこの先も大変そうだけども。
アデリアのお兄様方(特に長男)がやばいので。
焦らした分のツケだと思って頑張っていただきたい。