あらすじ
病めるときも 健やかなるときも 死がふたりを分かつまで。
清掃員として地味ながら堅実に働く楓、女性のヒモとして自堕落な生活を送る亮。かつて幼なじみだった彼らは、誰にも言えない秘密を共有していた。8年ぶりの再会――亮のために人を殺めた楓、激しく身体を求め合いながらの逃避行、やがて明らかになる亮の過去。互いを強く求め合うが故にそれぞれが手を汚した、ふたりの殺人犯の行き着く先は…。
罪と罰、エロと愛、すべてが赤裸々に激しく描かれる、衝撃の問題作。
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感情タグBEST3
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匿名
しっかりダークさもありつつハッピーエンドで読後感が良かったです!
心理描写が良く、少しずつ共依存のような関係性が明らかになっていくのが最高でした!!
kanipan先生の作品をはじめて読んだのですが、作家推しになりました!!
ハッピーエンド
表面だけを見れば二人は殺人犯。だけどそこに至る迄の経緯を思うと遣る瀬無い気持ちになる。だからと言って全てを肯定してはいけない。この物語では、そこもきちんと描かれていて説得力のある作品でした。
かけがえのない人、無くしたくない人。お互いがそう思いながらも心の奥底に踏み込めなくて不器用ながらも考えに考え、繋ぎ止めようと必死に生きる二人がいる。そうして迎える二人だけのハッピーエンド。二人にとってのハッピーエンド。
殺人犯だし、ハッピーエンドとして終わるのは良いのか分からないけど、私はフィクションのBLとして心に刺さる作品でした。
逃避行しながら身も心も落ちていく受けが可愛いのと、攻めのクズ具合が良いです。受けがいないと駄目なんですよこの攻めは!危うい執着攻めとしては満点をあげたいです!
ダークだけど平和な読後感
テーマが暗くひっそり隠れながら2人で逃げている雰囲気がハラハラしながらも描写が丁寧で読みやすかったです。こういうダークテーマにしては読後感が平和で癒されるので良かったです。話の展開が個人的にすごく好きでした。
匿名
全体的にダークな雰囲気で共依存的な面もありどうなるのかとドキドキしながら読むことができました!
お互いすっきりした状態で再会してからどのような2人になって行ったのか続きを読んでみたいです。