【感想・ネタバレ】夢と生きる バンドマンの社会学のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年04月25日

音楽を生活の中心に据えて、練習時間が欲しくて転職したりする人が多いなと感じて読んでみた。
よく考えると、サッカーや野球などのスポーツ、イラスト制作や執筆なども同じだと思えた。

やりがい、お金、余暇の考え方ははその時の状況によって変わるし、やりたいことも飽きてしまうこともあるし、続けられるかという不...続きを読む安に苛まれることもある。やりたいことよりも、裁量の大きさなどがやりがいにつながることもあるし。
ただ、職種と業種のどちらかは興味のあるものがいいと感じる。

バンドマンから広がってしまったが、働き方などいろいろと考えさせられてしまった。

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Posted by ブクログ 2023年12月27日

仲間と良い音楽を作るため時には過酷なスケジュールとギリギリの生計の中で生きるバンドマンの言葉を収集しライフスタイルを分析した本。バンド活動の最中でどのような葛藤や心境の変化が現れるのか。非常に興味深い研究でした。夢とは何かを考える人におすすめ。

夢を追うきっかけ、ライフイベント、周囲の声、夢を諦め...続きを読むるタイミング、節目ごとに読む事ができます。

バンドマンの多くが活動のためフリーターとして生活をする。やがて生活に限界が来るメンバー、結婚のためバンドを離れる話、音楽事務所へ所属を決めたものの生活への不安、自分たちの音楽が作れないという悩み、など知らない話が多く楽しめました。BCリーグなど下部組織のスポーツ夢追いも読みたい。

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Posted by ブクログ 2024年04月28日

若い時にライブハウスによく行っていたが、あの時見ていたバンドのメンバーの顔を思い出し切なくなった

見る側も、年齢を重ねるごとに見ることを続けていられなくなる あの時は楽しかったし後悔はないけどね

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Posted by ブクログ 2024年02月25日

ロックバンドとは全くの無縁であった社会学者である著者が、若者の”夢追い”という営為を理解するために、ロックバンドで自身の夢を追っている/追っていた数十人にインタビューをしながら記された論文がベースとなった研究書。

私自身も若干のインターバルはあれど、18歳からもう20年以上、ロックバンドでの活動を...続きを読む続けており、あまりにも対象との距離が近すぎることから、本書の内容を客観的に評するのが率直に難しい。

それでも、個人的に感銘を受けたのは「なぜバンドは音楽性の違いで解散をするのか?」という点への考察である。

もちろん、音楽性の違い、というのが単なる表面的なジャーゴンに過ぎず、その実態は千差万別である・・・というのは言わずもがなであるものの、本書の指摘は「メンバーの個々人が描く”こうなりたいという自身の姿”と、”バンドの将来像”に乖離が生まれた瞬間、それが”音楽性の違い”という理由での解散に結びつく」というものである。

バンドというのは数名の生身の人間から構成される集団であり、個々人レベルでの理想的な自身の将来像が全員綺麗に一致するということはあり得ない。例えば、ひたすらに売れたいという思いを持つメンバーもいれば、ミュージシャンとして自身の技量を高めたいというメンバーがいたりする。それでも、バンド自身の将来像が、各人の理想の将来像の実現に部分的にでも貢献できると信じられるのであればバンドは続いていくものである。しかし、いったんそこに綻びが出てしまうと、バンドとしての将来像に対して自身をコミットさせることは極めて難しくなり、それが解散につながってゆく。

そういう点で、バンドという生身の存在を改めて考えさせてくれた一冊であった。

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