【感想・ネタバレ】ダライ・ラマ六世恋愛詩集のレビュー

あらすじ

ダライ・ラマ6世(1683-1706)ツァンヤン・ギャンツォは,ダライ・ラマの化身とされながら,自ら還俗して,恋に明け暮れ詩を詠う若者となった.23歳で数奇な生涯を終える.彼の残した六音節四行のリズム感溢れる詩は,今もチベットの人々に広く愛唱され親しまれている.慕情,逢瀬,再会の誓い…,様々な恋愛詩から100篇を精選した.

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Posted by ブクログ

自由を求めるダライ・ラマ六世ツァンヤン・ギャンツォが書いたとされる詩集。社会的、国家的な圧力が強い現代にこのような美しい詩集が出版されたのは感慨深い。ヘルマンヘッセの「シッダールタ」を思わせる詩に心が打たれる。

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2023年04月08日

Posted by ブクログ

元のチベットの詩形は、6音節4行。
これを、日本人にとって心地よい詩形の七五調4行詩に工夫して翻訳してある。

ラストのこの詩が有名らしい。
100
真白き鶴よ心あらば
我に翼を貸せよかし
遠くに飛ぶにあらずして
理タン((土編に唐)を巡りて帰りこん

ダライ・ラマ六世辞世の句として、七世の出生(地)を予言したもの。(勿論後付けらしいかが。)

歴代14人のダライ・ラマの中で、唯一還俗したひとに仮託された、チベット詩集。

チベットが漢民族化から逃れ、独自の文化が長く生きながらえることを祈る。

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2023年06月03日

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