【感想・ネタバレ】クラウドの城のレビュー

あらすじ

主人公の元傭兵・鹿島丈は、イラクで起きた自爆テロで恋人を失い、帰国後、傷心の日々を送っていた。2年前に知り合った可菜のおかげで鹿島は少しずつ立ち直り、北海道のデータセンターに職を得たのだが、そこで連続密室殺人が発生。鹿島は殺人者と対峙することに……。世界を“実効支配”する“バベルの塔”の内実を圧倒的スケールで描いたハードボイルド&ミステリー巨編。第25回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作!

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Posted by ブクログ

なくてはならないのにまったく知識のない分野、知らない事がわんさか出てきてただのミステリとは一味違う。正直専門用語も多くて細部はよくわからないまま読み進めた感はありますが、実際ある会社やネットの歴史などは興味深かったです。
人物や背景の描写は至ってシンプル、淡々と進むような感じですがそれが逆にネット社会の「舞台」とマッチしているような…まさに現代の小説、と個人的感想。しかし味気ないというわけではない絶妙な書き味です。
人物描写はシンプル、と書きましたが主人公は設定だけで惹かれますね。すべてを背負って生きていく彼は本当に強く良い男だと思います。
しかし情報はもはや規格外の武器になるんだな…自然、もとい地球はこれからどうなるんでしょうね…。

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2024年04月30日

Posted by ブクログ

厳重なセキュリティを誇るデータセンターで起こる殺人事件。元傭兵の鹿島丈はがその謎を解き明かす。

クラウドが安保に関わる重要施設であるとか、データーセンターの運用に莫大なエネルギーが必要であり、データが決して無料ではないことなど、自分が知らない部分が分かったのは良かったです。
またクラウドやコンピューター、インターネットの歴史をここで学べるとは思っていなかったです。

データセンターの見取り図が冒頭に出てきますが、変な家を読んだ影響か、怪しげな通路などを探してしまう。

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2024年04月25日

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