【感想・ネタバレ】金欠の高校生がバフェットから「お金持ちになる方法」を学んだらのレビュー

あらすじ

ずっと気になっていた古風な洋館に忍び込んだ主人公は、その奥に金目のものでも隠されていないかと、不自然なほどに経年劣化したボロボロの扉を開けた。しかし眼前に広がっていたのは、なんとチューリップバブル(球根が投機の対象となることで発生したバブル)に沸き立つ17世紀のオランダだった。主人公は経済を司るという謎の美少女とともに、世界経済における重大事件を追体験していくことになる。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

オランダのチューリップバブル
ドイツのハイパーインフレ
ウォール街の株大暴落
日本のバブル崩壊
サブプライムローンの破綻

それらのストーリーと対比してバフェットの投資哲学がちょこっとだけ出てくる。
これによって投機と投資の違いを暗に伝えてくれる。
いつの時代も、ありもしない価値を信じ続ける人達によって盲信的に、物や株の価格があがっていく。
しかし、人は創造されていない価値を消費することはできない。
ちょっと考えれば土地や物の値段が上がり続けることなんてないと分かるのに。
実態がないのに、その物の未来の価値を取引することによってこれらは引き起こされた。
そして、印象的だった言葉が、
「金融の記憶はほんのわずかしか残らない。」
だから何度でも泡沫経済の持つ狂騒に人々は駆り立てられると。
おそらくアジアの新興国でも同じようなことが起こるだろう。
その時に"ミスターマーケット"に振り回されずに、本当の価値を判断できるようになりたい。

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2012年02月20日

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