あらすじ
愚かな国王ランドルフによって、廃妃にされたクリスティーナ。実家に帰り、せめて心を休めたい……そう思っていたのに、実家でも廃妃にされたことを責められるばかり。一生懸命やってきたのに、どうすればよかったの!? 努力を認めず自分の都合を押し付けてくる家族、自分の功績をすべてなかったことにする国王。その全員を捨てることにしたクリスティーナは、ランドルフを国王から引きずり下ろすために、国王に並ぶ権力を持つ辺境伯領へ向かうことに。辺境伯領では今までの努力を認められ、順風満帆と思っていたらランドルフが必死に追いすがってきて――!? 窮屈な人生から飛び出して、新天地から輝く人生始めます! 最高にスッキリする逆転劇、ここに開幕! ※電子版は単行本をもとに編集しています。
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最後まで良い
たまたま同じ作者のマンガを読んで面白かったので買ってみました。1冊だしすぐに読み終わるだろうと思ったけど、読み応えが有り話が面白い。挿絵がキレイなのでもう少し多めだと尚良かったかな。伏線が何個かあったのが見事に回収されていました。そして何よりハッピーエンドで終わるのが良い!
たった1人の女性を追いやった代償。そしてその女性を再び求めた代償。それはとてつもなく大きかった。
自身でちゃんと物事を見ていれば、相手の行いをきちんと見ていれば、自分のやろうとしていることが王として正しいのか判断していれば国が揺らぐことはなかった。
踏みとどまるチャンスは何度もあった。どの段階でも、被害は押さえられた。最後のチャンスで行いを正せなかった国王。最高のチャンスに正しい行いをなせた父親との違いは大きい。
匿名
すごく
良い話でした。
辛い話から悲しい話まであるのだけれど、
ざまぁもあるけれど、
たくさんの人の信頼を得て、
愛されるヒロイン、そしてかっこよかった。
幸せに過ごせますように!
それにしてもエドワードの病みっぷりが凄かった…
ただのざまぁの話ではなく、読み応えがありました。ヒロインは幼い頃から婚約者のため勉強漬けにされ、結婚後は側妃として陛下を支えてきたのに周りの思惑に振り回されて廃妃にされました。それからが強かった!ヒロインかっこいいです。ヒーローは惹かれちゃいますよね。お父様に愛されてることもわかったし。良かった〜。
読みごたえがありました
偽情報を鵜呑みにし「不要な側妃は廃妃にする」
そこから歯車がどんどん狂いだし、自滅へと繋がって行く…
賢王を目指していると言いつつ、何故情報の確認をしないのか?
情報や報告は、必ず多方面からも得て偏りの無いように精査すべきなのに…愚行。
そんな愚かなランドルフの裏切りに、クリスティーナの反撃は当然です。
彼女の能力を高く評価してきた大臣、恩義を感じている騎士や侍女、王城の医師達がランドルフの愚行に落胆するのも当然。
廃妃にさせた「偽情報」はマーガレットの仕業?
と思わせつつ、あのバカ王妃はそこまでの頭は無かったようで(笑)早々に粛清。(ま、バカなりに抗ってたけど)
あんなに爽やかにクリスティーナを慕っていたエドワードが…ヤバすぎでしょ。闇すぎる。
色々辛い事もあったけど、最終的にハッピーエンドのお話は、読んでてスッキリします。
読み始めから「女嫌いのディランと…」「2人が想いを寄せあうんだろうな」と定番展開に予測できますが、ある意味あんしん保証なので...良きです。
匿名
たった1人の女性が国を動かす
積み上げてきた努力、献身、才能、愛と時間を踏みにじられて、復讐に動くヒロイン。やってきたことは無駄じゃなかったと思わせてくれた人達のおかげで自信と誇りを持って戦って戦ってたくさんの人を動かして、努力が報われて良かった。仕事の有能さを認めさせ、女嫌いを変えさせ、しっかり復讐の方法も考えて、両親と王子へやり返してやった!
王族はどこまでも何度でも悪い方に行くし、王妃とストーカーは狂気だし、悪とクズは明確。良くある王位継承権がうつるとかではなく、王族の存在自体が崩壊していく、戦争したり死んだりなかなか壮大な国の変革。ざまぁ。面白かったです。
そもそも、自分の目で真偽を確かめる事もしないヤツに国王の資格はない。
真実を捻じ曲げわんわん喚き、男性に寄生するしか脳がないヤツにも正妃の資格はない。
王宮の人達や民に慕われていたと序盤で知る事ができて良かった…それくらい酷い話だよ。
そこからのヒロインの快進撃。かっこいいなぁもう。
ヒーローが惚れちゃうのわかるし、愛情より先に信頼で結ばれたのが凄く嬉しかった。
言動や行動がホラーじみて他とは違う意味でやばいヤツいたし、両親の事も受け入れがたかったが…
ヒロインが自分で幸せを手に入れた、その事実が何より嬉しい。ラストもなかなか粋な演出。すっかり作者様のファンになっちゃいました。
読み応えがありました。
王太子の為に側妃となっても尽くしていたのに、廃妃にされたヒロイン。
泣くでもなく、落ち込むでも無く、自分のしてきた事が正しかったと証明する。と、言って、王宮を去る。
自分を信じて、強く逞しく日々を過ごしていく。
中々できる事じゃないよね。
こんなに沢山の人達の心を動かせるなんて、すごいなぁ。
カッコいいヒロイン。
ヒロイン、デキる女です。
まあ、私を含めてこの手の話を読み慣れている人にとっては新鮮味はありませんが、安心できると思います。
有能なヒロインと無能な夫or婚約者という構図は簡単に読み捨てられるほど今ではありふれてしまっていますが、このヒロインは本当にカッコいいです。特に佳境の行動力が。
個人的には彼女自身に武力が備わっていない事が不満(結局、男の陰に隠れて怯えるだけになってしまうので)でしたが、前述の行動力でそれを払拭。
いえ、武力がないのは変わらないのですが、これが彼女の戦い方であると。
最後にはすれ違っていた家族とも和解できましたしね。
対比として、元夫の愚王はなんであんな女に入れ込んだのかが全く解らない。癒されるか?アレ。鬱陶しいの間違いだろ。
更に言うと、これは絵師さんのデザインが原因になってしまうのですが、悪女である正妃が「私の美貌」とか言ってるのも「どこが?」となってしまっています。
可愛い系を美貌と称するのは私の感性に合わなくて。ヒロインの方がずっと美人さんですよ。レベルが違います。あの程度でそこまで誇れるとか、井の中の蛙でしかない。自分を絶世の美女と勘違いしちゃってるイタい女にしか見えませんでした。
しかし、最後は綺麗な終わり方で良かったです。あのエピソードを死なせずに活かしているのはポイントが高かった。
私的な話ですが、この作品を読む前に読んだ別作者の作品が酷かった(好みに合わなかった)ので、相対的に評価が上がった事は否めませんが、こちらのヒロインには好感が持てましたので。
ただ、途中でエドワードをとっとと殺しておかなかった事は詰めが甘すぎるし、最終的に次の国王はどうなるのかまでお話に入っていなかったので、そこが事を起こすだけ起こして問題を放り投げた感があってモヤモヤポイントになってしまいました。
匿名
人は見たいものを見る
人は聞きたいことを聞く。一般庶民はそれでも良いかもしれない。せいぜい友人を無くすぐらいのものだろうし。しかし、為政者は異なる。特に特権階級は、見なければならないものを見て、聞かなければならないものを聞く、その姿勢を持ち続けることが責務なのだ。このお話では、元々賢王ではなく愚王であった王の息子が、輪をかけて愚王だっただけのことだけど、彼らが蔑ろにしたヒロイン、あっぱれなザマァでした。
匿名
エピローグが素敵でした
単なる恋愛劇に終わらず
なかなかに壮大な騒動を巻き起こすことになった復讐劇ですが
愚かな王の愚かな行動のキッカケが
少々意外な策略のものでした。
何人かが深く後悔する中
主要な敵が
没落で決着と思いきや
足掻く、乗せられる、振り回される、掌返す。
往生際の悪さが、この手の作品の中では群を抜いているよう思います。
全ての精算となる最後の手紙は
ハッピーでも美しいものでもありませんでしたが
全ての始まりに決着をつける素敵なラストであったと思います。
努力は結ばれる
幼い頃から努力した結果が側妃にされたうえでの廃妃。かつて愛した人は話しも聞いてくれず親でさえも自身を認めてくれない。そこからのヒロインの復讐劇でした。
家族を含め人との繋がりや努力の軌跡に重きを置いている作品でした。
残念なのは廃されたあとに何かをなしたというのではなく、側妃であったときの業績や知識で人々から慕われ尽くしてもらえた感じなのでもう少し頑張ってほしかったです。後認めてもらえたことでヒーローを慕う気持ちを持つこともわかりますが二人の距離感などがエピソードがほぼなくグッと近づいていてどこでそんなに惹かれたのかわかりませんでした。
Posted by ブクログ
キャラクターの心変わりがあまりにも突然というか、まずシナリオありきで、キャラクターはそのシナリオに沿うために動いてる…という印象。
それぞれのキャラが改心したり、逆に豹変したりする様が、ある程度説明はあるものの、なんだか唐突に感じてしまった。
そうはならんやろ、の連続が続いている感じ。
ただ、改心した元夫が最後に主人公に贈ってくれたのが、幼い頃約束した四葉のクローバーだった…というオチはとても素晴らしかった。