【感想・ネタバレ】ジャーナリストの条件―時代を超える10の原則―のレビュー

ビル・コバッチ / トム・ローゼンスティール / 澤康臣

SNS上にデマや誤情報が氾濫し、権力者が都合の悪い情報をフェイクニュースと批判する時代に、いかに真実に迫るか。偽情報や「断言ジャーナリズム」にどう対処するか。匿名情報源をどう扱うべきか。「両論併記」は本当に公正なのか。誤解されがちな客観性の本当の意味とは。メディアの精鋭たちが磨き上げた世界的ロングセラー。

[ブクログ · ★★★★☆]

本文だけで500頁を越える分厚い本だが、英文の書籍の特徴で最初に重要点を披露して、それを後半で敷衍していくのを踏まえて、冒頭部分を熟読した．「ジャーナリズムの最大の目的は、市民が自由であり自治ができるよう、必要な情報を提供することである．」と述べている．この文言に全てが表されていると感じた．新しいジャーナリストの仕事として、①真実証明係の役割を果たす ②理解を助ける人になる ③出来事の目撃証人となる ④監視犬になる をリストアップしていたが、重要な指摘だと感じた．