あらすじ
女性ファッション誌の編集者 緒野ひより。ある日、幼馴染みで初恋のお兄さん望が事故に遭ったことを知らされるが、彼は事故で数年間の記憶を失っていた。
望の事故は、実は彼の恋人「S」との別れが理由の自殺未遂かもしれない――
状況証拠からそう考えたひよりは、望に「S」のことを思い出させないため自分が恋人だと名乗り出て…!?
「あなたを失わずに済むのなら、嘘つきにだってなってやる!」
感情タグBEST3
匿名
記憶喪失
大学卒業後出版社勤務になったひよりは希望していた文芸誌ではなく女性ファッション誌の編集者になっていた。
ファッションについてわからないことがあるうえにスタイリストたちから当たられたりファッション誌の内容によくある恋愛トークも恋人がいた経験がないためついていけない。
地元の隣の家に住んでいた6歳年上の幼なじみの望に対する思いも消化しきれていないひよりはその望が事故にあったこと、今ひよりと同じ東京に住んでいることから彼の母を病院に案内してほしいということで一緒にお見舞いに行くことになってしまう。
そこで彼が3年ほどの記憶をうしなっていることを知ったひよりは退院の付き添いも彼の母に代わってすることになる。
アパートが偶然にもひよりのマンションのとなりという状態に驚いていたひよりだがさらに驚くことがあった。
それは彼の部屋の中で見つけた日記からSという女性と付き合っていたこととその女性のことがきっかけで命を絶とうとしたことが書いてあったのだ。
それを思い出したら彼の心がより傷ついてしまうかもと思ったひよりはそれを思い出さなくてもすむように自分たちが付き合っていたということを望に告げるが…。