あらすじ
警察、検察、法務省、裁判所などの社会統制機関は、国民の利益ではなく、組織の利益を優先してきた。これらを指摘し、解決策を探る。
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Posted by ブクログ
警察、検察、(検察官僚中心の)法務省、裁判所の裏金(予算の私物化)、天下り、保身等の実態を詳細に解説する良書。
勿論、これら組織の職員の多くは、法の番人として、また公僕として身を粉にして働いていると思うが、その一部の上級幹部らが悪い伝統と因襲に身を任せてしまっていることがよくわかった。
だが、本書は、なぜ法の番人が「腐敗」するのかの考察はほとんどない。この点をもう少し堀下げてほしかった。
警察、検察、法務省、裁判所の言い分も聞いてみたいが、彼らが本当に「法の番人」か、国民・市民が常に厳しい目を持つことも必要だと思う。こういうことを考えさせる一冊。