【感想・ネタバレ】第二次世界大戦の発火点 独ソ対ポーランドの死闘のレビュー

あらすじ

1939年9月1日、英仏と同盟を結ぶ「軍事大国ポーランド」に攻め込んだドイツは、わずか1カ月で掌握。ヒトラーとスターリンの密約により同国を分割併合する。「第二次世界大戦の発火点」とされる戦いの核心に迫る戦記ノンフィクション。

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Posted by ブクログ

 「ポーランドの歴史を知らずして第二次世界大戦を語るべからず」って本当のことです。私たち日本人は第二次世界大戦の勃発については、太平洋戦争ばかりに目がいっていて、ヨーロッパで始まった大戦の経緯についてはあまり知らないのだと思います。ヒトラーというおかしなオッサンがいて、ユダヤ人を虐殺しまくるという異常さについて、あまりに異常なので思考停止してしまうのです。
 でもよく考えるとなんでアウシュビッツってドイツではなくポーランドにあるの?ドイツ内のユダヤ人よりもポーランド内のユダヤ人が大量に殺されているのはなぜ?ヨーロッパ中のユダヤ人600万人が殺されたが、そのうち約半分はユダヤ系ポーランド人だった(270万人)と言われていますが、なぜ戦争している最中にそんなことをする必要があるのかわかりませんでした。これをヒトラーの狂気で片付けていいのか?
 
 この本でポーランドの歴史を学ぶと、大国の狭間で小国の運命は木の葉のように渦に巻き込まれてどうしようもないことがわかります。第二次世界大戦で最も多くの犠牲者を出して戦ったのに、ドイツが負けても親ソ連派が重用されレジスタンスした愛国者は虐殺の対象なのです。今度のロシアのウクライナ侵攻に際して、ポーランド政府が268万人ものウクライナ難民を受け入れ、24.2億ユーロの援助を行っているのはどうしてなのか、この本を読んでわかりました。

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2024年03月28日

Posted by ブクログ

ポーランド侵攻を「第二次世界大戦の発火点」と捉え、ナチス・ドイツとソ連という二大強国に挟まれたポーランドが、1939年にどう翻弄され、蹂躙されたのかを丹念に描いた一冊です。
独ソ不可侵条約の裏に隠された密約、ドイツの電撃戦、ソ連の東進、そしてポーランド国内の複雑な民族構成や反応が、当時の国際情勢と重ねて詳細に語られています。
被害国としてだけでなく、地政学的に振り回され続ける存在としてのポーランドが浮かび上がる構成は非常に新鮮で、戦争の始まりを「ポーランドから」と捉える視点は、戦争の構造的暴力を改めて考えさせられる契機になりました。
情報量が多く、背景知識なしにはやや読みづらさも感じましたが、通り一遍の知識しかなかった自分にとっては、歴史の奥行きを知るきっかけとなる一冊でした。
第二次大戦を語る上で、ポーランドという国の立ち位置にこれほどの重みがあるとは思いませんでした。

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2026年07月22日

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