あらすじ
「飛び降り2女性の身元わかる」――始まりは、「三面記事」だった……新たな恩田陸ワールド、開幕。文庫版特別収録=「灰の劇場0-+」「文庫版あとがき」。
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Posted by ブクログ
①2人の女性が心中したという事件が心に引っかかって、それを小説家しようとする作家、②その作家が書いた2人の女性を題材にした小説、③その小説が舞台化されることになったときのこと、の3つを並行して書くお話。
①のパートは具体的な現実の事象がたくさん出てきて、妙にリアルな書き方なので、ものすごくノンフィクションっぽいのだけど、実際どこまでフィクションなのだろう。
分かりにくいところもあったけど、各パートそれぞれ印象に残る場面はあって結構面白かったです。
最後のところで、ノンフィクションがフィクションに飲み込まれるようになるのが良かった。
Posted by ブクログ
一気に読まなかったから0,1表記がなんだかごっちゃになっちゃったな。
直後に読んだ「どうしても生きてる」とかなり似てるところがあった。死は特別ではなく日常の連続の中に不意に訪れる。揚げ物の油を固めるやつがなかったことに気づいたときみたいな、最期のきっかけは些細だけど絶望的な何か。
Posted by ブクログ
作家が事件を創作する過程 (現史)、「TとMを 描く小説內小説 (虚構) 、舞台化の過程がランダムに展開。
はじめは、ころころ変わる内容と展開、さらに幻想のような表現も出てくるので、頭がこんがらがって読むに苦戦した。
最後の、ちょっと近場に旅行に行くような、日常の延長線上のような、でも大きな決心が胸の内にある2人の描写がすごく印象に残った
Posted by ブクログ
フィクションとノンフィクションが交互に描かれていて戸惑う。
最初はそれすら分からなくて、しかも人物がイニシャルで表現されているから、「ん?なに?これは今は何が描かれているの?」となってしまう。
でも小さな三面記事からその人物や背景を想像していくっていうのが面白い。そしてある程度の現実を明らかにしたときに、そっちの方がドラマっぽいと感じてしまうことの面白さ。
読みづらかったけど、また時間をおいて呼んでみたい。
Posted by ブクログ
同居していた四十代の女性ふたりが一緒に橋から飛び降りたのはなぜか
作者の人生と交互に描かれる
並走するフィクションとノンフィクション
本当のことは当事者にしかわからない
なぜそれを知りたいと思うのだろう
Posted by ブクログ
難しかった…。
1、0、(1)が何なのか、理解できなくて。
TとMのパートで、数字が分かれてんの?とか、小説家は小説家っていうキャラクターかと思いきや、え?違う?本当の作者のことなの?とか。
そして、これは私自身の問題だけど、フィクションとノンフィクションとの境目が、水彩絵の具に水を落としたみたいに滲んでぼやけるタチなので、何が本当で、何がどこまで作りものなのかも、正直、読み終わった後ですら今ひとつわかってない。
まずもって、勝手な思い込みで、全く違うストーリーを思い描いていた。
だから、これっていつになったら話、動くんやろ?ってずっと思いながら読み進めていた。
人が死を選ぶ時、長く緩やかな絶望が下地にあって、きっかけは些細なことなのかもしれない。
そして、ああいう風に、前の晩は眠れたり、朝ごはん食べたり、後のことも冷静に考えて、野菜や果物は食べないでおいたりするもんなのかもな。
ただ、絶望具合が、自分にはリアルに伝わってこない。
自分が、未熟なせいかもしれない。