【感想・ネタバレ】灰の劇場のレビュー

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Posted by ブクログ

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再読。やはり2回目だと面白さが増してきた。フィクションとノンフィクションを織り交ぜる手法も、違和感がなくなってくる。何より自殺した女性二人の死んだ理由が馴染んできた。文庫版のあとがきやその後の2編が恩田陸好きにはたまらない。創作の裏話的なエピソードが興味深い。

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2024年03月27日

Posted by ブクログ

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虚構と現実が小さな数字の区切りがあれどシームレスに進むのが不思議な感覚。
欲しいのは設定だけのくだりで最近の某漫画家さんの事件を思い出したり。
子供の頃に読んだ本、めでたしめでたしばかりではなかったなぁと振り返ったり。
一番覚えているのは薄い絵本で持っていた赤い靴。
でもぐぐってみたら、一応罪を許されて天国に召されていくハッピーエンド?だったのを知ってびっくり。この辺キリスト教圏らしい終わり方。
踊り狂ってどこかへ行ってしまったエンドだと思い込んでました。
あとは人魚姫やナイチンゲールと薔薇あたりはちゃんとデッドエンドかなぁ。

肉体の反応は愛じゃない、というところはロマンチストに同意。
でもそれだけでもダメな気はしますね。理想論かな。
恋愛小説系ラノベ見てると、未だ強引に迫られて仕方なく絆されるのが人気でそれだけで愛?恋??と思わなくも無いですけども。バランスが大事では。
死期を悟ったら猫や象のようにひっそりフェイドアウトは確かに…理想的にも思うし、現代ではまず難しいなとも。
母親が亡くなってるのを見付けるシーンではほろりと来ました。
私も最近母を亡くしたので。
後書き含めてこの作品だなぁと思う。

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2024年03月28日

Posted by ブクログ

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一つの新聞記事から広がる想像力。
ノンフィクション部分は恩田陸さんのエッセイ?手記?という感じもあり、まさにノンフィクションなのだろう。デビューした頭初や、常野物語?(理瀬シリーズ?)のスタートと思われる回想も出てきて、恩田さんファンとしては興味深く、それだけでも読んだ甲斐があります。
フィクション部分は結末に向かいある意味では普通の生活を淡々と描く、それでいてその生活が行き着く先がわかっているからこそ美しくもダークな想像に富んだ、恩田さんらしいストーリー。
なんだか最近、鈍色幻視行といい小説作品の中で恩田さんの思考に触れられる作品が出てきて、エッセイを読むのが苦手な私としてはとても嬉しいです。

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2024年03月15日

Posted by ブクログ

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恩田さんの作品は圧倒的に「蜜蜂と遠雷」が好きでピアノもやっていないしコンクールとなると更に興味はなかったところへ一気に引き込まれて読んだ強烈な記憶。

そんな新鮮な世界へまた入れるかと期待したけれど少し趣が違った
私との相性があまり合わなかったんだと思う
早く終わらないかなと退屈してしまった

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2024年03月04日

Posted by ブクログ

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著者とモデルになった2人の視点が
入れ替わり話が進んでいくから
最初少しだけ読みにくかった

2人の女性の日々の小さな絶望や不安が
生々しかった
仲がいいのに比較して安心したり苦しくなったり
そういう汚い部分が書かれていて
人間腹の底から仲良しなんてやっぱ無理だよな

実話をベースにしているのかな?おそらく
自分がほぼ無意識でインスピレーションを
受けたものが実は深いところで
己の人生と関わっていたりするのがわかるって
確かに怖いけど面白そう
人はそうやって影響を受けたり引き寄せあって生きてんだろうな

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2024年02月20日

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