あらすじ
2003年に家族3人を殺害された著者が、苦しみの淵からどのように抜け出せたのか。その道のりを振り返り、著者を手助けした様々なスキルやノウハウを紹介する。事件の被害者だけでなく、自分の力ではどうしようもない、様々なハンデや不運を背負った人たちに読んでいただきたい一冊。
【目次抜粋】
序章 ある日突然、家族三人の命を奪われた
・事件の第一報は早朝のニュースだった
・ストーカーと化した男の非道な「決意」
・最高の教育者だった母の教え
第1章 ポジティブ思考への切り替え方
・すべては「平穏な日常」を取り戻すことから始まる
・負の連鎖を断ち切るために
・本当につらい人には、ただ寄り添うだけでいい
第2章 言葉が人生を形づくる
・言葉が持つ力を知る
・ベストな自分を見つけて褒める
第3章 新しい人生を切り開くスキル
・宇宙から自分を眺めている光景をイメージする
・頭の中の独り言をコントロールする
第4章 五感を満たして自律神経を整える
・大好きな人と美味しいものを食べる
・励ましてくれる音楽を聴く
第5章 目標を達成する「アウトカム・フレーム」
・最初の一歩を踏み出すための方法
あとがき
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Posted by ブクログ
家族3人を殺された苦しみ、憎しみ、葛藤が時を経て、解放されていく、その過程を綴っている物語である。
妹、父親、母親を殺され、容疑者は妹(19歳)の元恋人でありかつて同棲をしていた人だった。
その元恋人は3人を殺したあと自殺をしていた。
私ならその状況を見た瞬間抑えようのない怒りと憎しみでどうにかなってしまいそうだし、行き場のない怒り、悲しみを抱えながら自殺すると思う。
だけど、著者はそれをしなかった。
著者は、様々な本を読んだりセミナーに参加したりして、心の断捨離をした。
その中でも、1番心に残った点は、三つある。
一つ目は、著者の恩師からの言葉である。
以下引用、[「運命」と「宿命」には実は大きな違いがあり、「宿命」は、たとえば男として生まれたこと。そして家族が殺されてしまう家庭に生まれたこと。こればかりはどう足掻いても、今から変えることはできない。でも「運命」は、これからの君の努力次第、生き方次第でどうにでも変えられるんだよ。]という言葉である。
二つ目は、他人からの意見やアドバイスを価値のあるものとして「受け止める」ことの重要性である。
人は、今置かれている状況を、他人や環境のせいにしてしまいやすい。しかし、それでは前に進むことはできない。他人の意見に反論するのではなくまずは真摯に受けとめ、考慮することで、新しい視点や解決策を発見するチャンスが生まれそれが逆境を乗り越えるヒントになる。
三つ目は、人の言葉や常識に惑わされず、自分の世界観で生きるということである。
人生の岐路に立って、一歩踏み出そうとした時、周りから「世間はそんなに甘くない」とか、「それは無理だよ」とか色々なことを言ってくる人が現れる。しかし、モノの見方や考え方は人それぞれで、色々な話に耳を傾けることは大事なことだが、周りの意見や世間の評価を気にしすぎて他人の価値観に引きずられることがないよう気をつけている著者は、私も気づきにくかったことを気づかせてくれた。
以上三つが主に心に残ったことだが、著者の行動力(セミナー、本を読む)や、様々な人に積極的に会い、素直な気持ちで受け止め、考え、自分の考え方を柔軟に変えていく姿勢がとても凄いと思った。凄いでは言い表せないくらい凄いと思った。
私も、もし困難なことや耐え難い逆境があったとしても、真摯に受け止めてその都度考え乗り越えていきたい。
そして、今あるこの幸せを大事にして1日1日悔いのないように生きていく。
Posted by ブクログ
宿命は変えられないが、運命は変えられる。
大切な故人に誇れる自分になろう。
NLPで知っている用語が出てきて、主体的に幸福に生きるのに有効なのだなと思えた。
哀しい人が少しでも減りますように。
Posted by ブクログ
タイトルを見て、
衝撃が。
そして、その事件を忘れている自分にも驚く。出産の頃で、あまりニュース見てなかったからか?
憎しみ、悲しみを乗り越えたのはNLPとの出会い。
私のまわりにNLP学んだ方が多く、
馴染みがある。
脳神経と
言語の相関性を活かし、
感情や体調を上手くコントロールすることで生きやすく前向きになれる、というもの。
日本には
言霊という考えがある。
NLPは米国発だけれど、
結局、おんなじなのかな?
Posted by ブクログ
既に何冊か似たような本を出版している著者。
ストレートな題名にした新刊は注目度が高いようだ。
28歳の時にストーカーにより妹と、両親を殺され、
ストーカー自身も自死したため怒りのぶつけ先もない。
そんな中から、どう立ち直ってきたか。
ご本人の体験をもとに、ポジティブな言葉、輪廻転生、NLP(Neuro Linguistic Programming(神経言語プログラミング))に基づいた、タイムライン、ビジョンボード、チャンクダウンなどの取り組みが紹介される。
職業はカイロプラクティックということで、体と心の関係の観点からも触れられている。
事件についての本ではなく、生き方のである。。