あらすじ
【第29回手塚治虫文化賞 短編賞 受賞作品】
「コミックDAYS」毎月第4日曜正午に更新中の榎本俊二の集大成連載『ザ・キンクス』、ついに第3巻刊行!
人間の根源を揺さぶり肯定する「家族」コメディ、作者は「神は細君に宿る」と連載開始時に語りましたが、まさに細君こと錦久栗子が躍動を重ねる楽しい第3巻です。
更新時にすさまじく話題を呼んだ話もきっちり収録されています。お楽しみに!
自己主張の強いお母さんに尻に敷かれるお父さん、落ち着いた娘、わんぱくな息子。この設定だけみると、題名をかの有名なアニメ「ザ・シンプソンズ」にあやかったと作者が言うとおり、アメリカのホームコメディのよう。でも、なんだかちがう。ただそこにいる、少し不思議な錦久家を描いている。
話は、日常の些細なトラブルからトンデモ解決法が出てきて、なんだかんだ丸くおさまっていつもの平穏な日常に戻る、というものだ。
大きな起伏のあるストーリーではないし、爆笑できるようなギャグがあるわけでもない。だからこそ、何もできない・やる気になれない・マンガすら読めないという日にも、この作品だけは読める。作品を読み終わった後には、平穏な心に戻っている気さえするのだ。こんなにもハチャメチャなのに、こんなにも心を癒してくれる。
毎話のタイトルカットにも心躍る。
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