あらすじ
高齢になると,聞こえ方が変化してくる.一方難聴が幅広い世代に増えているという.イアホンの多用も耳に影響を与えている.とても繊細で,未知な部分も多い耳の構造,子ども,大人が罹る病気などを解説しながら,認知症との関連など最新の知見も紹介する.耳とともに長く暮らしていくための1冊.
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Posted by ブクログ
慈恵医科大学の先生の小島先生をはじめとした耳鼻咽喉科のお医者さんたちが各章を担当して書いています。
耳は、聴くだけでなくて、平衡感覚も感知している大切な器官です。
一番印象に残ったのは、聴覚障害で聞こえが悪くなると、認知症にかかる可能性が高くなる、ということです。
ヘッドホンで大きな音で聞いていると良くないということなので、気をつけようと覆いました。
耳は悩んでいるというよりも、頑張っているんだなと思いました。
Posted by ブクログ
聴覚は一旦低下すると改善はしない。
イヤホンで酷使している耳。
耳について勉強になる一冊です。
耳の症状、耳の構造、耳のはたらき、耳の病気、耳と認知症、耳の病気の治し方
Posted by ブクログ
この本は、耳について、優しく書かれています。
自分も難聴で補聴器を使ってますが、今はBluetoothイヤホンが普及しているので、デメリットも理解して使って欲しいと思います。
Posted by ブクログ
耳鼻咽喉科の先生方が書かれた本。
耳のはたらき、病気と症状、治し方と予防、またツール(補聴器など)と多岐にわたり、面白さもあるが学びが多い。
ちなみに…。私自身は、居酒屋やファミレスのように周囲が騒がしい場所だと、会話が聞き取りづらくなる。本著にある聴覚情報処理障害(131頁)と思われる症状だが(専門家に診断して頂いたわけではないので、あくまで推測)、根本的な原因解明には至っていないとのこと。認知機能の問題もあるようだが、是非とも解明いただきたいところである。
Posted by ブクログ
ピーピーという瞬間にボタンを押す瞬発力テストのような聴力検査では、いつも全くの「所見なし」。だが、実は幼い頃には手術をするほど耳鼻科に通い、その経験も含めて浅からぬ因縁の付き合いがあった。本書を読みながら、そんな事を思い出す。耳博士になれる本。それだけではなく、要所要所のコラムも楽しい。
今は全く耳鼻科には行かないので、気になる事と言えば、耳かき問題くらい。やらなくて良いとか、やるべきだとか。これは本書で一応の決着。
耳垢塞栓。耳あかが外耳道に充満し、自然に排泄されず外耳道を塞いでしまっている状態をいう。これはつまり耳あかが溜まりすぎた状態だが、原因は不適切な耳掃除など。また、何年も耳掃除をしない高齢者などに多くみられる。
あれ、やっぱり耳掃除は必要じゃん、と思うが、そう簡単ではない。外耳道は、本来は自浄作用が働くため、外耳道の奥に溜まった耳あかは同じところに留まらず外まで運び出されるらしい。綿棒で耳あかを逆に押し込んでいる場合もあり、これが原因で耳垢塞栓になることもある。頻回な耳掃除も注意が必要で、月に一、二回程度、外耳道の入り口に出てきた耳あかを綿棒などで拭うように掃除する程度で十分だ、と。
結局、やり過ぎるな、押し込むな、だけど耳掃除はした方が良いが正解という所だ。
何だか耳掃除の話ばかりフォーカスしたが、それ以外の病気や耳の構造、気圧との関係や音の伝わる原理など、勉強になる話が満載。この本の内容を身につけて、耳を大事にしていきたい。
Posted by ブクログ
昨年、健康診断で右耳がほとんど聞こえていないと指摘され、耳鼻科を受診した。
結果、どうやら検診のときのヘッドセットがうまく装着されていなかっただけ、と判明して、ほっとしたが…
そもそも耳の病気ってどんなもの?
現代人は電車や車に乗ったりして、騒音に常にさらされている。
大丈夫なの?
いろいろ気になる。
さて、本書はさまざまな方面から耳の病気、耳の病気と間違われやすい他の病気について扱っている。
症状からのアプローチ、耳の構造や働き、耳の病気、耳が原因で起こる耳以外の病気、耳に症状が現れる他の病気、治療法、予防などが扱われる。
最近いろいろなところで聞く、耳と認知症の関係についても章が割かれていた。
コラムで、ヒト以外の耳の話が面白かった。
水中の方が音が伝わりやすい。
だから、骨伝導のしくみを使って、内耳だけで聞くことができる。
水を出たことで音を増幅させるしくみが必要となり、鼓膜・中耳、外耳、耳介と発達させていったとか。
クジラは水から上がり、また水中生活に戻ったため、独自の進化を遂げたとか。
耳の病について、多くのことを知ることができるのだけれど、最近話題の聞き取り困難症については記述がなかった。
音声としては聞こえているけれど、言葉として聞き取れないという症状だ。
あれは、たしかに耳というよりは脳の方なのだろうけれど、これから研究が進んでいくのだろうか。