【感想・ネタバレ】悪事の心理学 善良な傍観者が悪を生み出すのレビュー

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Posted by ブクログ

 人は善にも悪にもなると思う。
特に、集団における同調圧力の力は凄まじく大きい。制服、会社の理念、誇らしくもあるのかもしれないが、それは同調を促す。
 ミルグラム研究が取り上げられているが、指示に従う時に、自分の責任を薄まったと勘違いしてしまうのか?

 いじめは多数の傍観者がいて表面化するのに時間がかかる。いじめを注意した為に自分が対象になることもある。
 誰もが我が身が可愛い。そして自分の子供、あるいは友人など、自分の身内意識を持っている人が可愛い。
 「見て見ぬふり」も傍観者を表す言葉だ。そして、傍観者が多いほど、傍観者を生む。
 本の帯に「抗議の声を上げるのをやめたほうが楽だと感じたことが何度もありましたが、本書はそれに屈することがないように勇気を与えてくれました。」と。

 ルワンダで大量虐殺が起きた時、難民を勇敢に助けたのは人助けをした経験を持つ両親のもとに育った人が多かったという。

 正しいことも認識とスキルを身につける必要がある。

 自分1人が声を上げてもという自己認証に対する過小評価を乗り越え、居心地の悪さも乗り越えなければならない。

 それが出来たら、選択を迫られた時、内面の奥底にいる自分を誇らしく思うだろう。

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2024年03月24日

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