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選択した先の、光と闇が面白い
色んな選択を繰り返し、日々を重ねたものが人生…なるほどと思った。大きな局面でしか選択肢を意識してなかったけど、しちみ先生さすが!今作も好き。
決定代行というバイトをアルバートから頼まれたのを機に、ニコラスがアルバートの人生に強制参加させられる。理不尽に身近な大人に傷つけられ、壊れた幼少期を過ごしながらアルバートとニコラスの差を考える。
一歩選択を間違えたら、ニコラスがブラックコートになってもおかしくない。恐怖と憎しみは同じで、ほんの少しの選択の差。
アルバートがニコラスに最後の決定代行を頼んだ時、罪の意識を持たないように敢えて「日々の決定代行」であったと言い(保身ではなく)ニコラスの人生に邪魔だった義父を始末したんだと思ってる。
ルカもワザとニコラスの義父をアルバートに仕向けてるので、そこに正義はない。ずっと追っていたブラックコートを利用して生きてる。そこも面白い。
義父を手打ちにして3人が、これからの人生を少しでも明るいものになるというハッピーエンド…そして、3人が義父を起点に罪の意識を分散させた運命共同体なのも深くて面白い。しちみ先生…好き。
Posted by ブクログ
【〝僕が決めていない〟ということが重要なんだから、正解か不正解かなんて関係ないんだよ(アルバート)】
エロス度★★
考察&サスペンス要素が絡んだストーリーがとても面白かった!
偶然出会ったアルバートの〝決定代行〟をすることになった大学生のニコラス。
〝そんな事まで決められないの!?〟ってくらいアルバートが優柔不断で、迷う彼の代わりに答えていくニコラス・・・と、微笑ましさを感じますが、連続殺人事件が絡む事で自分の選択が誰かを害しているのでは?と暗い影を落としていくのがよかった。
他者の迷いには簡単に答えられるけど、自分の迷いには躊躇してしまう・・・。
キャラの心理の描写が素晴らしい魅力を放っていました♡