あらすじ
なぜ組織の上層部ほど無能だらけになるのか?
張り紙が増えると事故も増える理由とは?
飲み残しを置き忘れる夫は経営が下手?
仕事から家庭、恋愛、勉強、老後、科学、歴史まで、
人生がうまくいかないのには理由があった!
人生に不可欠であり、一見経営と無関係なことに経営を見出すことで、世界の見方がガラリと変わる!
東大初の経営学博士が明かす「一生モノの思考法」
【本書の主張】
1 本当は誰もが人生を経営しているのにそれに気付く人は少ない。
2 誤った経営概念によって人生に不条理と不合理がもたらされ続けている。
3 誰もが本来の経営概念に立ち返らないと個人も社会も豊かになれない。
「結論を先取りすれば、本来の経営は『価値創造(=他者と自分を同時に幸せにすること)という究極の目的に向かい、中間目標と手段の本質・意義・有効性を問い直し、究極の目的の実現を妨げる対立を解消して、豊かな共同体を創り上げること』だ。
この経営概念の下では誰もが人生を経営する当事者となる。
幸せを求めない人間も、生まれてから死ぬまで一切他者と関わらない人間も存在しないからだ。他者から何かを奪って自分だけが幸せになることも、自分を疲弊させながら他者のために生きるのも、どちらも間違いである。『倫』理的な間違いではなく『論』理的な間違いだ」――「はじめに:日常は経営でできている」より
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
家族、健康維持、定年後などあらゆる生活は経営でできているというのが著者の主張で会社経営の話はあんまりでてこない。笑えるところが各所にちりばめられていて、著者の細やかなプロ意識を感じた。
Posted by ブクログ
この本で言う経営とは、何かテクニックのようなものではなく、本来の目的を忘れるべからず、つまり人は他人と関わって生きる以上、何かを人から奪い取るのではなく価値を創造して共に生きるべきと言う、至極もっともな事を違うテーマを通して繰り返し述べています。
各章をだらだらと読んでしまうと、要するに同じような話が違うテーマで語られているだけに感じられて飽きてきてしまうかもしれません。
しかしこの本の各章の話は、多くの人にとって心当たりのある話でなないかと思います。
この本は、本来の目的を達成出来ない手段は意味がないばかりでなく、むしろ悪影響と言う残念な事実を改めて気付かせてくれました。
Posted by ブクログ
とてもシュール。経営という言葉の定義は難しい。それを面白おかしく身近な事柄で説明してくれる。その為にはやはり知識は必要。知っている事は武器。そのからくりを身近な事象に落とし込んでいないと気付けない。言うなればなぜ?と疑問に思えるかどうか?そもそものその心理に辿り着けるか?なぜ?にならないと始まらない。お題目を持つことへの気づきはまた別の問題だが、そういったことはこういうことだよ?と教えてくれる。目線が合う経営の本。
Posted by ブクログ
皮肉が効いてて好きでした。
経営という観点から見た時、視野を広げ、共同体の範囲を上げていけばみんなが我らであり、価値を有限として奪い合っている現在は滑稽である。
価値は想像できるものである。
全ての問題は経営の失敗と同じであり、目的と手段の逆転は特に多く見られるように感じた。
本質を見失わないということは、本当に大切なのだと再認識した。
この本の評価が低いのを見て、もしかしたら自分は賢いのかもしれないと思った。
Posted by ブクログ
2024年度の新書部門第1位候補。(私的ランキングです)
本書における経営の定義は以下の通り。
「価値創造(他者と自分を同時に幸せにすること)という究極の目的に向かい、中間目標と手段の本質・意義・有効性を問い直し、究極の目的の実現を妨げる対立するを解消して、豊かな共同体を創り上げること」
定義は硬いが、文体(曰く、令和冷笑体)は戦略的にふにゃふにゃである。通奏低音の定義(=著者の信念)と文体のギャップが非常に面白く、折に触れて読み返す本になりそうだ。娘に一読を勧めるつもり。
気づき①:定義に「お金」の概念はない。お金は手段であって目的ではないからだ。
気づき②:「きちんと経営できているか」の自問自答はどんな場面でも有効
なんじゃこりゃー!!
めちゃくちゃ興奮してるんですけど!
興奮して解説とか考察とかあさりまくってます
なんだろう、モヤモヤが晴れるのと、なんか心にずっしり残る感じ
この本を面白いエッセイとして読んでる人って本当に読んでるんですかね
もちろん面白いし笑えるしあっという間に読めるんだけど、最後の章の「経営人なのである」のところ小便チビるかと思うほどシビレました(汚い)
なんだろう、俺たちが苦しい理由ってこういうことだったのかっていう驚きというか
パラパラ読みではなく一気読みで最後まで読むと全然イメージが変わります
普段自分はあまり本とか読まないんですがちょっとビックリです
Posted by ブクログ
これまで読んだ中で最高のエッセイ(77ページ参照)。
貧乏、家庭、恋愛、勉強、虚栄、心労、就活、仕事、憤怒、健康、孤独、老後、芸術、科学、歴史は「経営でできている」ということを述べる。
「経営」を意識的に導入することで日常、人生がうまくいくのに、それが欠けているから問題化している、と。
その「経営」とは、目的を明確化して解決方法を模索するといった意味合い、だと私は読んだ。
本書における「本来の経営」の定義は「おわりに」で詳述されていて、価値創造という究極の目的に向かうためのものだとされているけど、ちょっと込み入った印象、飛躍という印象を受ける。
本書は、昭和軽薄体ならぬ令和冷笑体という「時代の雰囲気に合わせたスタイル」で書かれている。
まあ面白エッセイといった趣なんだけど、昭和軽薄体で括られる人たちよりは土屋賢二さんに近いと思った。
Posted by ブクログ
家庭や仕事、恋愛など身近な事柄について、なぜうまくいかないのかを経営の視点からユーモラスに述べた本。
様々な章を通じて共通するメッセージは、人は幸せになることが目的であり、目的を達成するために正しい努力を行おう、ということだと思う。
これは、日常生活や仕事などにおいて、気がつけば手段と目的を履き違え、相手を論破したり服従させることが目的化してしまうことが往々にしてあるが、目的は課題の解決や夫婦円満などであり、互いの意見の裏にある動機や課題を共有して解決策を考えるという、経営の視点で取り組むとうまくいくこともあるのではないか、というもの。
人間はうまくいかないと益々焦って視野が冷まくなる。そうならないよう、常に経営の視点を持ち、理論的に、冷静に考えて行動する癖をつけたいと強く思った。
著者のユーモラスな語り口に引き込まれ、あっという間に読み終えてしまった。
印象に残った箇所
・家庭は経営でできている
→家庭で安らぎたいという共通の目的にいかにコミットするか考える。夫と妻の家事の要求レベルは全く違う。
・仕事は経営でできている
→常に顧客(同僚、上司を含む)を意識する。顧客不在の仕事はしない。怒るより解決策を考え再発防止策を講じる。
・勉強は経営でできている
→初級者向けの参考書か、難しくともとにかく一度読んでしまう。その中で弱い部分を分析して勉強する。つながりとばらつきを意識する。
Posted by ブクログ
経営とは、究極の価値創造(自分も他者も幸福にすること)を目的とし、中間目標と手段を組み立て、阻害要因となる対立を解消してより良い共同体を作っていく作業のことであり、これが企業の事業活動だけでなく、人が動くあらゆる局面で関係してくるという。
貧乏も、恋愛も家族も、勉強も、健康も、老後の過ごし方も、芸術や科学までも、この経営の視点が欠如すると目的を忘れて手段に拘泥し、気付けば本末転倒の悲喜劇を演じることになる。そして、実際に演じている例があまりにも多い。
目的は何かを意識しよう。ほとんどが自分と他者の幸福の実現である。その実現に資さない活動は、例えブームであろうと皆がやっていようと回避しよう。そして価値は無限に創造できることを知ろう。そうすると他者は敵ではなく味方になり、活動が長期的に持続する。
軽口で、少し食傷気味になるほどにジョークを飛ばしてくる展開ではあったが、締めるところはビシッと締めてくれる、小気味良い良書だった。
Posted by ブクログ
経営の概念を企業経営だけでなく日常生活全体に広げて捉え直す一冊
経営は企業だけのものではない:人生そのものを「経営」しているというマインドの転換が本書の核心。
目的を常に問い直す習慣づくり:手段に振り回されず、何のために行動しているのかを常に確認する力が身につきます。
日常に価値創造の視点を取り入れると豊かに:家庭も健康も学びも、すべてが“価値を創る経営”に変わる。
日常に経営視点を取り入れたい人、人生の選択をもっと意義深くしたい人に特におすすめ。軽快ながら深い示唆に富み、自己と周囲を豊かにできる思考のヒントが詰まっています。
Posted by ブクログ
文体はとてもラフな感じで、読みやすくてクスッと笑えるものだった。
手段と目的が入れ替わることのないように、気をつけながら日々過ごしていくことの大切さを学んだ本だった。
Posted by ブクログ
おそらく、こうした「経営学」系の著書に対する
カタいイメージ
の先入観を払拭するために、
わざと、くだけた語り口調を使っている
のだろう。
個人的には、そもそも内容自体がシンプルかつ革新的、挑戦的なので、
口調は平坦でも良かったように思った。
「人生は経営だ」
という観点をベースに、
貧乏、家庭、恋愛、勉強、虚栄、心労、就活、仕事、憤怒、健康、孤独、老後、芸術、科学、歴史という、
日常的に起こるさまざまな出来事や話題について、
「経営」というアプローチで対応していくことの意義を
具体例を挙げながら示していく内容。
すべての人に、「人生は経営だ」という観点から
間違った経営をしないように呼びかける一冊。
なかなか先進的な発想だと感じるので、
ここに書かれている「経営」の定義が、今の社会的常識と符合するものか、私にはわからない。
たとえ符合しなかったとしても、著者は
「今の社会的常識になっている経営概念がそもそも間違っている」
と言いそうだ。
私個人としては、具体的で示唆に富んだ内容が多く、
荒削りながらも幅広い内容について「経営」の観点から紐解き指摘していく著者の大胆な呼びかけは、
「既存の膠着した社会に一石を投じる」
という点も含めて、
この本が街中の書店で平積みにされていること自体に大きな意義を感じた。
日ごろ、当たり前のことだと思って見過ごしていた多くのことに気付かされ、
自分の人生を自分で舵取りすることを後押ししてくれる、
全編を通して厳しくも温かみのある内容だった。
Posted by ブクログ
「経営」の意味を改めて確認しながら解釈を広げていくエッセイ。
全体に皮肉の効いたユーモアがてんこ盛りで、クスクスニヤニヤしながら読んでいたら、終盤で一気にギアが変わって熱いメッセージに心を打たれた。
最後まで読んでから、冒頭に戻ると、著者がなぜこの本を記したのか、私なりに腑に落ちた。
「何かを有限だと思う気持ちは常にそれを失う恐怖と隣り合わせだ。
金銭も、時間も、関係性も、勉強法も、問題解決も『人生において価値あるものはすべて誰かがすでに作ったもので、有限にしか存在しない』という既成概念に取り付かれると、限りあるものを守るための短期的で局所的な思考/志向に支配されるのである。」
という言葉が胸に響く。
そして同時に、この気持ちに囚われないでいられることの難しさも強く感じる。
だからこそ、本来の「経営」の概念である、
「価値創造(=他者と自分を同時に幸せにすること)という究極の目的に向かい、中間目標と手段の本質・意義・有効性を問い直し、究極の目的の実現を妨げる対立を解消して、豊かな共同体を創り上げること」
に立ち返って、信じ続ける精神力が必要なのだな、と思う。
ふだん、「経営」の2文字が出てくるだけでちょっと身構えてしまう人にこそ、おすすめしたい一冊でした。
Posted by ブクログ
経営とは価値創造という目的に向かい様々な対立を解消して豊かな共同体を作ること。この定義に基づいて15のテーマを経営視点で論じたエッセイ集。
価値は有限でそれをいかに奪うかということや短期的な利益追求にしばし囚われてしまいがちだ。ただ困難な課題はひとりでは解決できない。共同体で協働することや究極的な目標を忘れないことが困難な課題解決には不可欠となる。
確かに言われてみれば身の回りには課題が溢れている。それを経営思考で考えれば解決できそうな気もしてくる。
Posted by ブクログ
企業経営と聞けば、「お金儲け」の話しを想像しがちですが、著者が伝えたいことを日常の出来事にふれて記載されており、著者の主張を理解することができました。
Posted by ブクログ
世の中のあらゆる出来事は「経営」で出来ているという本書。だが、本書は「経営学」では出来ていない。経営という概念でいろんな事が看破できるみたいな話だ。
目次を並べていくと…貧乏も家庭も恋愛も勉強も。虚栄、心労、就活、仕事、憤怒、健康、孤独も。老後も歴史も。全て経営でできていると。ここまで来ると、好き勝手に経営経営言っているだけに見えるが、実際その通りの内容で、最後「本書は他力でできている」で締められる。結局は、著者の日常に感じた四方山エッセイである。
そこまで言われると、気になるのは“経営とは何か“。調べると、「事業の継続的な発展を目指し、事業目的を達成するために、ヒト・モノ・カネといった経営資源を効果的に活用して、計画的に意思決定を行い、組織を管理・遂行すること」とある。
で著者の定義では、本来の経営は「価値創造(=他者と自分を同時に幸せにすること)という究極の目的に向かい、中間目標と手段の本質・意義・有効性を問い直し、究極の目的の実現を妨げる対立を解消して、豊かな共同体を創り上げること」のようだ。だとすれば“心労や虚栄、孤独“は本当に経営だろうか。
ー 本当は誰もが人生を経営しているのにそれに気付く人は少ない。誤った経営概念によって人生に不条理と不合理がもたらされ続けている。誰もが本来の経営概念に立ち返らないと個人も社会も豊かになれない。
家庭や健康が経営と言われるなら分かる気もするが… 結論、本書の“経営”は、経営学ではなく人生論としての比喩概念で、実体は著者の生活エッセイ。「人生を経営する」というメタファーは、この本を経営の足しにとする商業主義的アプローチにより説得力を増し、それ故に他力本願か。他力を期待することもまた、経営の本質かも知れないが。
Posted by ブクログ
後半になるにつれてどんどんおもしろかった!
最近は「社会で生きるうえで利己的なことは短期的に個人に利益を与えるけど、長期的には崩れてしまう」という点を見落とした言葉を多く見かけるから気をつけよと思った。
経営の考え方でいろんなものを振り返ると意外な発見があって楽しい!
細く長くハッピーでいた〜い
Posted by ブクログ
個人的に文体も面白く、少し笑えながら読めた。
内容的には「何事も本質が何かを考えて行動しよう」という理解をした。
本質的な行動をする=経営する、といった形でしょうか。
Posted by ブクログ
経営について書いた本かと思いきや人の判断ロジックや考え方について述べた本。判断を経営と呼べばタイトル通りだが自分の期待してた経営とは意味合いが異なる。文体も風刺に富んでいるがそれが逆に内容を分かりづらくしてる側面もある
Posted by ブクログ
経営を「価値創造という究極の目的に向かい、中間目標と手段の本質・意義・有効性を問い直し、究極の目的の実現を妨げるさまざまな対立を解消して、豊かな共同体を創り上げること」と定義し、世の中のあらゆる事象が経営でできていると説いている本。
経営が価値創造と言う目的思考に基づいているという点で、目的と手段が入れ替わることが身の回りで多々あるという論調であり、目的思考を経営言い換えたとという印象を受けた。
ただ、最後に述べられていた、本来人間に創造できない価値は無いというのが経営の根本層にあると言う着眼点と、現代が限りあるものを奪い合う価値有限思考に陥っているという指摘は面白いと感じた。
Posted by ブクログ
慶應義塾大学の准教授である著者が人生の様々な事柄を経営に例えた比喩での持論をまとめた一冊。
お金、家族、仕事など公私様々なネタで著者ならではの深い見識からのエッセイは面白おかしいながらも考えさせられることもあると感じました。
そんな本書の中でも勉強においてははじめに全体観を把握してから最も弱い部分を補強していく必要があるというところは印象に残りました。
本書を読んで人生における様々な事柄について経営の考えが必要なことを学ぶことができました。
本書を読んで価値の有限さに囚われずに人間らしく協力して無限の価値の創造を行なっていくことが私たちにとって大事だということを数々のエピソードから感じた一冊でした。
Posted by ブクログ
日々をより良く生きるために役に立ちそうな経営の考え方の紹介。書き方・テーマを親しみやすさに振った結果、中途半端な主張の本になった印象…
これはと思う斬新な発見は残らなかった…
Posted by ブクログ
世界は経営でできている。それに気付ける人は少ない。そして、その経営とは価値創造という目的に向かい豊かな共同体を作り上げること。だが、誤った認識の経営概念があらゆる人生に不条理と不合理をもたらしている。本来の経営概念に立ち返ることで、誰もが豊かな共同体を創造することができる。
ちょっと私には文章のクセが強く感じました。令和冷笑体の文体は私にはまだ馴染みがなくて。。笑
Posted by ブクログ
「人生を経営する」とは、どういうことだろうか。
経営者や経営学、経営哲学といった言葉は知っていても、
それはどこか、自分とは遠い場所にあるもののように感じていた。
でもこの本では、一人ひとりが自分の人生を“経営している”という。
経営という言葉が、急に身近なものになった。
経営とは、価値を創造すること。
利害がぶつかる場面でも、相手の主張と自分の立場がかみ合わなくても、
根本の目的は「人が幸せであること」であるべきだ。
その前提さえ見失わなければ、両者にとっての幸せを導く方法はきっとある──
そうした本質を、ユニークな語り口で伝えてくれる本だった。
テンポは軽快なのに、ところどころに読みづらさや変調もある。
それもそのはず、著者の岩尾さんは文学者でもあったそうで、
この本自体が“経営文学書”というジャンルで書かれているという。
なるほど、と思った。
⸻
印象に残ったエピソードがいくつかある。
「仕事の準備ばかりに気を取られて、肝心の仕事にほとんど手をつけていない人がいる。
つまり、仕事をしてる“ふり”をしている」
──これは少しギクッとした。
恋愛においても、「理想の相手」を探すのではなく、「理想の関係」をつくるという視点。
パートナーに話してみたら、とても共感してくれて。
…ということは、僕は理想の“相手”ではなかったのかもしれない。笑
就活、会社、勉強、孤独、老後。
誰にとっても他人事じゃないライフステージをテーマに、
小さな問いとユーモアで“人生の経営”を見つめ直していくような一冊だった。
⸻
最終章「おわりに 人生は経営でできている」だけは、
これまでの軽やかさとは少し違っていた。
熱があった。怒りもあった。でも、同時に希望もあった。
たぶん著者は、世の中の“経営不振”に対して黙っていられなかったのだと思う。
だからこそ本を書き、読み手に価値を届けようとしている。
その行為自体が、経営であり、価値創造そのものなのだ。
価値を奪い合うのではなく、価値を創ろう。
そうすれば、変化にもしなやかに身を委ねられるから。
Posted by ブクログ
内容は面白かった。
目的を達成するための手段なのに、いつの間にか手段が目的になってしまう事がよくある。
本来の目的を見失うといつもおかしな事になる。
5.虚栄は経営でできているの章
「ゴリラはマウンティング行動を取らない」話は、とても興味深かった。
すごく取りそうな気がしてたから⋯
草食動物なのに、なぜあんなに筋肉ムキムキなのかしら。
ゴリラ、ちょっといいじゃん。
終始、クセ強の文章に苦戦した。
Posted by ブクログ
経営を「価値創造という目的のため、手段を問い直し、課題を解消して、豊かさを生み出すこと」と定義し、生活に関わるいろいろなカテゴリを経営の視点で見るエッセイ集。
Posted by ブクログ
無能な上司にならないように、無意味な仕事を作らないようにする。
夫と妻の関係のように、相手の立場にも立って、物事を見ることで、ゴールに対し、(真逆のアプローチではなく)共通点を見出し、協働するような方策も検討する。
Posted by ブクログ
経営の目的は価値を創造して豊かな共同体をつくること。。
限られた資源を奪い合うのではなく、価値を創り出す方法を考えることが幸福に繋がる。
これは会社だけでなく家庭や恋愛など人生全般にも適用できる。
Posted by ブクログ
途中私は一体何を読んでいるのだろうか、となったものの最後に振り返ってみれば比喩としての著者が言いたい経営とは何かを卑近にしてくれていたのだと思う。
経営とは価値創造を目的として豊かな共同体を作ること。
①誰もが人生を経営している
②誤った経営概念により価値を有限だと思い込み奪い合い、不条理と不合理がもたらされ続けている
③誰もがほんらいの経営概念に立ち返らないと個人も社会も豊かになれない