あらすじ
ミステリ評論家・横井司氏絶賛!「論創ミステリ大賞」堂々の受賞作!
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Posted by ブクログ
心に残る物語だった。
最初は、誰のこと信じることができず、培った自尊心を大事に守りながら後ろ向きに歩いている主人公の独白が辛くて読むのがなかなか厳しかった。
でも、神谷と交流して、神谷と傷を認めあって、優しさを分かちあってからの主人公は素敵に見えた。
ガラスのように固く脆い自尊心を持った2人が、いつまでも変わらぬ島の自然によって溶け合っていったのが、なによりも心に残った。
悲しい終わりだけど、絶望した時に思い出したい物語だった。
なぜ人の目が前についているのか。
体ごと後悔に向き合って、また体ごと前を向かなくちゃ。
Posted by ブクログ
宮古島のリゾート開発の社員が死亡した事件の裏側にあったものは…。
会社組織として隠蔽したい事実、それぞれの理由で復讐を遂げたい人たち、地上げで不正に農地を詐取された地元民、様々な人々の思惑や悪事が吉沢によって暴かれる。
後半の犯人探し的な関係者を集めての暴露場面は、ありがちな設定ではあっても読んでいて無理ない展開で面白かった。
Posted by ブクログ
「常緑樹の憂鬱」何となく分かる気がする。プラスでもマイナスでも変化は大事。それにしても、こんな事件に巻き込まれても、まだ本社に帰りたいかなぁ。爽やかなヒーローというより社畜の匂いプンプン…。