【感想・ネタバレ】正力ドームvs.NHKタワー―幻の巨大建築抗争史―(新潮選書)のレビュー

あらすじ

日本テレビの正力松太郎とNHKの前田義徳。テレビ黎明期から対立してきた二大メディアは、巨大建築で覇権を競う。新宿に世界初の「正力ドーム」、多摩丘陵に4000メートルの「読売タワー」、代々木公園に610メートルの「NHKタワー」。桁外れの欲望が生み出した、破天荒な「幻の建築計画」を巡る戦後史。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

日本テレビVSNHK。テレビ放送送信用の電波塔と屋根付き球場の建設を巡る争い。不忍池、代々木公園、芝公園、淀橋浄水場、東大久保など多くの候補地。少しでも相手を出し抜こうとする醜い争いが時間を置いて知ると実に面白い。
結局、東京タワーそして後の東京ドームとスカイツリーによって実現するので、幻の計画には先見の明があったということだろう。

0
2024年05月22日

Posted by ブクログ

よく知らなかった2つの巨大プロジェクトの勃興と消長。
民間ラジオ放送開始時に始まる官民 (NHK対民放) の対立、主導権争いに始まる放送塔を中心とした鍔迫り合い。
特に日本テレビの正力松太郎とNHKの前田義徳を2つの軸とした物語が彼らの死後まで遺恨を引き摺っていたというのに驚いた。
如何にも昭和時代の話ということも出来るが、単に組織的な対立だけでは、これだけの話にはならないだろう。やはり政治経済、メディアの世界に巨人、というか怪人が君臨していたからこそのことではないだろうか。

0
2025年01月14日

「ノンフィクション」ランキング