【感想・ネタバレ】ツバクロ(3)のレビュー

あらすじ

昇汰の先輩役者・丙午はとある理由から周囲に遠慮をしてしまい自分の実力を発揮した演技をすることができず、悩んでいた。
彼の成長の為に征十郎は、丙午の大好きな芝居『峰打ち寛太郎』の上演を決める!
だが、それには征十郎の苦手な父親・旺史郎に芝居を教えてもらう必要があった!

昇汰は運動神経のよさをいかしたトンボで大衆演劇の舞台を楽しんでいたが、実の父親が重病であることを知り、ものすごく悩んでしまう。
そんな彼に対してレミーや信吾、そして弥束は自分なりのアドバイスをしていくのだった。

役者と家族を描いた青春演劇漫画、堂々終演!
【かき下ろしのあとがきを収録】

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宝塚ファンにオススメ

自分が大衆演劇初心者なので、ずーっと観てる古参ファンの方達がどう感じるかは分からないけど、
大衆演劇を観たことがない人、これから観ようと思っている人、観始めて間もない人にはとても面白い作品だと思う。

そもそもそういう層に向けて描かれたストーリーだからだろうと思っていたら、
原作者が『すみれの花咲くガールズ』の作者だと1巻のあとがきに書かれていて、
元は宝塚ファンで、知り合いに勧められて大衆演劇を観に行ってハマったという経過が自分と同じで、
それもあって共感する部分が多いのかなと思った。
そんな訳であとがきまでも面白く楽しめた。

1巻2巻はサラッと勢いよく読めてあっという間に終わってしまったが、
3巻は面白いのは変わりないのにボリュームがあって読むのに時間がかかった(気のせい?)
2巻までなら勢いはあるが物足りずに終わっていたところ、3巻は読み応えがあって満足して読了。

主人公が完全な外の人からのスタートなので、
大衆演劇界隈の説明を説明臭くなく「そうそう、ソレ思ったわ」と
まるで大衆演劇を観始めてすぐの頃の自分の疑問に答えてもらってるかの様な感じで
スイスイ進んでいった。
主人公と同じスピードで読者も大衆演劇にハマっていく感じ。

同じ主人公・登場人物でまだまだ続編が描けそうなので
続きを読めたら嬉しいところ。

私は数劇団観た後、去年関西初乗りでやってきた某劇団の女座長さんに(ツバクロ用語でいうところ)キマって
ここ半年程謎の温泉地巡りをしているのが、やっと来月で一旦終わる。
そして嬉しいことに関西公演が暫く続くのだが…
まだ大衆演劇を観たことのない関西の宝塚ファンの方に是非観に来てキマって欲しい!
(ちなみに私が観に行ってる劇団のお客さん達にツバクロ用語を使っている人はいない)

ツバクロを読んで興味を持ったら、お近くの大衆演劇の劇場へ!(地域によっては近くないが…)
フラッと立ち寄って当日券ですぐに観劇出来るのが大衆演劇の良いところ。
京阪神なら、自宅から一番近い劇場が月数回の休演日だったとしても、
開演時間までに2番目に近い劇場へ行けるので、観れないことは殆どない。
仕事帰りに夜の部のショーだけ割引で観ることも出来る。

宝塚のチケットが取れなかった日には是非大衆演劇へ!
原作者さんはインバウンド呼び込みに意欲的だが、
今のところあまり見かけないので、その辺りが気になる方は今のうちに!

#笑える #アツい #共感する

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2025年04月28日

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