【感想・ネタバレ】星になれない君の歌のレビュー

坂井志緒

この涙を、私は一生忘れない。

「このまま死にたくなかったら、俺に協力して。お願い！」

夭折した幼馴染み・拓朗の幽霊に体を乗っ取られた都萌実は、あの世とこの世の境目に連れて来られてしまう。

生前ソングライターを目指していた拓朗は、片思いしていた人へ贈る歌を作っている最中に亡くなってしまい、どうしてもそれを完成させたいらしい。

幽霊という存在に恐怖が拭えない都萌実だったが、姉弟同然に育った拓朗に“お願い”と言われたら断れない。

こうして都萌実は拓朗とひとつ屋根の下、一緒に歌を作ることになり――。

幽霊となった幼馴染みと過ごす最期の日々。ラストは涙、感動の物語！

[ブクログ · ★★★★★]

個人的なことになるけど
拓朗と従兄が重なって涙が止まらん。

でも
急な別れが訪れた人の背中を
そっと押してくれるような1冊だと思う。

[ブクログ · ★★★★☆]

女子大生の都萌実は、幽霊になった幼馴染みの拓朗の願いを叶えるため一緒に歌を作ることになる。曲作りを通してお互いの思いに気づいていく…というような王道のストーリーかと思いきや、予想外の展開でした。誰かを大切だという気持ちがあれば、そばにいなくても思いは続いていくのでしょう。