【感想・ネタバレ】わたしは灰猫 そして、灰猫とわたしのレビュー

あらすじ

“謎”を追う緊迫した物語

力を背景とした一方的な現状変更の試みやテロ、暴力的過激主義の拡大、未知の感染症など、これまでにない不安の時代が続いている。人間の命をめぐるその情況に、この物語は新しい鮮やかなカタルシス、新しい生き方を暗示する。
「アラスカ育ちの若い女性咲音。山中でひとり暮らす老婆『灰猫』の謎。何年かに一度、出現する森の中の湖。青山さんが、こんなにみずみずしい感性を持ち続けていたことに驚く。コロナ時代の『復活』の書、清冽な水の音が聞こえるような小説だ」
――『月刊Hanada』編集長・花田紀凱

文庫化に伴い”後日譚”を新たに書き下ろし!

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Posted by ブクログ

小説を読み終え、本を閉じても、物語は終わらないことがある。『わたしは灰猫』もそうだった。森に現れては消える湖、灰猫という老婆、そして咲音。それぞれのその後を思う余白が残された。
文庫版には後日譚が加えられた。作者は、原作で大切にした余韻を、あえて破って書いたという。
けれども、後日談こそ読者に委ねてもよかったのではないか。咲音はどう生きたのか。灰猫は何を残したのか。その答えを一人ひとりが胸の内に描く。それもまた読書である。
作者が筆を置いたところから、読者の物語が始まる。名作には、書かれなかった続きをいつまでも想像させる力がある。

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2026年08月19日

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