あらすじ
辛い時、何かに夢中になって忘れようとしたことはありませんか? お酒を飲んだり、買い物や旅行に行ったり、これが行き過ぎてしまった状態が依存症です。本書は、危機的状況を依存によって克服した女性たちと、過度ののめりこみにより依存症になってしまった女性たちを通して、いやしと依存症の境界線を見極め、依存症に陥らないための技術を学ぶもの。依存は日常の出来事です。
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Posted by ブクログ
自立とは一人で孤独に耐えることではない、という文章になるほどと思った。依存症と依存の間を行ったりきたりしているたくさんの女性の話が出てきて興味深く読んだ。
一点、著者は医学用語を使うことを避けたいと書かれていたが、そこには疑問を抱いた。依存(症)という多数の人が苦しんでいるものを語られるのであれば、ご自身が納得される医学用語だけでも使われた方が多くの人に話が分かりやすくなるのでは無いだろうか。すでに医学用語として確立している症状に著者が別の呼び方をすると、読者にいたずらに混乱を招くのでは、と個人的には気になった。
別の呼び名を与えるなら、「私は〜と呼ぶ」だけでなく、その名付けをする理由を書いてほしかった。着眼点が面白いからこそ、ただ読み物に終わっていて少し残念。