【感想・ネタバレ】外国人には奇妙にしか見えない 日本人という呪縛 国際化に対応できない特殊国家のレビュー

あらすじ

外国人から見ると、日本経済がずっと停滞しているのは不思議でしかない。その理由を探ろうと日本社会を観察し続けた結果、日本人は、自分では意識していないが、他の先進国にはない『呪縛』を抱えていることがわかった。硬直した官僚主義やがんじがらめの社会制度などにより、日本人個々人がのびのびとした幸福を感じられない社会になっている。しかも、あまりに強固なその社会制度を、簡単には変えられない仕組みになっている。「政治」「官僚」「メディア」、そして「教育」など、オーストラリア人ジャーナリストが体験したさまざまな実例、ニュースなどを取り上げ、硬直した日本社会をえぐり出す。日本とはあらゆることで正反対のオーストラリアと対比すると、日本の呪縛を解くカギも見えてくる。

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Posted by ブクログ

日本人としてずっと日本に住んでいればあまり気がつくことのできないことが綴ってあり、非常に学びになった。
日本とオーストラリアが比較してあり、わかりやすい。投票制度が民意を反映しにくいし、国民もそれを変える気がないという箇所が改めてそうだなと思った。日本の現在の政治への対処は個人の範囲では出来ることが限られて意欲が削がれるが、一国民として考えなければいけない問題だと思う。
よく「正しい情報を」と言われるが、そもそもメディアがうまく機能していないとは思っていなかった。
ぜひ沢山の人に読んでもらいたい。

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2024年09月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 著者は、在日豪州のジャーナリスト。以前、「日本人論」が流行りましたが、本書は、豪州との比較で語る「日本社会論」です。始めの教育論や傲慢症候群(「お客様は神様」に慣れてのぼせ上がる)などは、さもありなんでしたが、メディア・外交・政治以降はなかなか面白い比較がなされています。

 豪州は投票率がOECDで第1位(日本は32位)。これは、①義務投票制(投票に行かないと5,000円の罰金!)、②優先順位記載方式(嫌な奴は落とす仕組み)、があるためで、国民の政治参画意識も高くなっている由です。

 また、テレビ局と新聞社が株を持ち合う「クロスオーナーシップ」は世界中で規制されているにも拘らず、日本では一体となって論調を統一することとなり、「ジャーナリズムとして理想的ではない」と看破しています。

 農作物貿易では、検疫制度や輸出入手続きの手間などが阻害要因となって、日本の高級果物は伸びず、逆に豪州の安い農作物が大量に日本に入るおかげで(対2014年度比で228%増)、日本の作付面積が落ち続けるているなど全く知りませんでした。

 その他、少子化対策や移民問題など、新聞は読み込んでいるつもりなのですが、「へぇ~」ボタンをバシバシ叩いて読んだ一冊でした。

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2024年02月09日

Posted by ブクログ

外国人から見た、日本。少し前にはやった「日本すごい」本ではなく、日本社会の病理性についてこらでもか、と記述されていて、ウンザリした。いったい何が起これば日本は衰退から抜け出して変われるのか?処方箋らしきものも提示されているが、現状維持に汲々する政官財界にマスメディアは、見向きもしないだろう。せめて自分一人でも、より「マシ」な選択肢を選び続けよう。

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2024年10月03日

Posted by ブクログ

2025年4月3日、FacebookでSBCの相川佳之理事長が「トヨタの戦い、日本の未来。」という本を1時間前に登録しててチェックしたんだけど、その本をYahooフリマで900円で出品てる人がいて、その人が他に出てた本のひとつ。900円。

「税別1700円の良書です。」

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2025年04月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日本の英語教育制度には欠陥がある。教員試験があるため、英語の能力よりそちらが優先される。
日本では留学すると、コースから外れる。
オーストラリアのアデレードは、教育を産業としている。
オーストラリアでは、医学部の学費が文学部より安い場合がある。社会的に有用な人材を育成する。
日本では、外国語をマスターしなくても、聞こえのいい大学に入学できればいい。
日本のいじめの原因は多様性が認められていないこと。
オーストラリアは、義務投票制。日本では、その実施はほぼ不可能。
日本は死票率が高い。オーストラリアは、優先順位起債方式=死票が少ない。

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2025年03月11日

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