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Posted by ブクログ
いきなり誘拐事件⁈突飛な導入に、どんなミステリーが展開されるのかと引き込まれるも、二転三転。ラストまで、予想をことごとく「いい意味」で裏切られ最後はホロリ。面白かった。「俺だってお前だって、しょせん替えの利く歯車」「心から謝ってる人は許してあげなさい。それを許さないなら、あなた自身、一生引きずっていく覚悟が必要」「ただ…俺は替えの利かない人間になりたい思ってきたから…仕事は替えが利くけど、替えがきく人なんていない。
Posted by ブクログ
突然の監禁。訳もわからず半年間も別荘の地下に閉じ込められるというハラハラする事件から始まる。
監禁されている半年の間に、仕事のポジションも恋愛もすべてを失った主人公が奪われたものを奪い返すために戦い始める。
犯人は誰かという謎に加えて、会社の中でのポジション争い、商品開発をめぐるライバル会社との戦い、恋の行方も描かれていて、どれも深みがあって面白かった。
自分の替えはいくらでもいる。自分の存在の価値を示すのは自分しかいない。腐っていてもチャンスは回ってこないという主人公の言葉が力強く響いた。
大沼さんがんばってほしい。
Posted by ブクログ
ミステリーだと思いながら読み始めたらヒューマン系だった。企業ものの成功しそうになったら邪魔が入り…というのの繰り返しが見ていて飽きてしまうので微妙な感じなら読むのをやめようと思ったが、一つ一つ困難を乗り越えていく様に私もチームの一員になったような気になり最後は達成感すら覚えた。体の健康を考え最近乳酸菌飲料を積極的に摂るようになったから尚更身近に感じたのかも。
恋愛要素に関してはそこがメインではないのだからこんなにこじれさせなくても…と思う。
そして登場人物の名前がすんなり頭に入ってこず、そこに躓くことがストレスだった。実行が欲しいものは全部成功の手にある終わり方は爽やかに表現されているもののあんまりいいなと思えなかった。
客観的に見て実行と成功を比べここだ!という物が見つからないと思った。
Posted by ブクログ
飲料メーカーシガビオの二世成功は要領良く生きてきた。ところがある日目覚めてみると地下室に監禁されていた。コアラの表紙でまさかのホラーと思いきや、半年後に難なく解放されてみると後はお仕事小説まっしぐら。
何となく憎めない成功、虐げられて育った腹違いの兄実行、そして黒幕と目される父親、それぞれの思いとライバル心がお互いを成長させる。最後は都合良すぎるけど、これでいいのだ。
Posted by ブクログ
大手飲料メーカーの御曹司成功が突然別荘の地下室に閉じ込められ、ようやくでてきたら自分の会社での地位が腹違いの兄実行に奪われていた。
なんというか、序盤の監禁シーンとかかなりサスペンスな展開だと思っていたのに企業のお仕事小説にシームレスに変わっていったというか。ちょっとひどい目にあったくらいの笑い話にすらなってるけどとんでもないことだけどな。半年間の監禁。精神に異常をきたいしても全然おかしくないし、監禁の犯人が解放後に即警察行くのをなんら考慮していないのもなあ・・・
まあそれはそれとしてビジネス部分はなかなかに興味深く読めました。面白かったですけどね。恋愛部分がね。お堅い人物なのに変なところで生真面目に抜けてる実行とズバズバと切れ味鋭いことを言いつつも好きな人の前ではそれをうまく隠し切れないご令嬢星奈さんというとてもキャラが立ってる二人が退場して、正直人間的にはそんなに魅力的でもないというかパッとしない主人公とヒロインがくっつくというのがねえ。