あらすじ
それまでの精神医学界に衝撃の楔(くさび)を打ち込んだ一冊
テリー・リンチ医学博士の序文より
「精神医学は遅々としすぎていて、その間違いから多くのことを学ぶことを放棄しているのではないのか。医学の専門家、政治家、そして一般の国民も同様に、過去100年に亘り精神疾患の治療に使われてきた薬物のほとんどが、危険で、依存性があるのに効果がない、ということをあたかも忘れてしまっているかのようだ」
あらゆる精神疾患の方々に朗報をもたらす画期的ガイドブック
「幸福もしくは精神的健康(メンタルヘルス)とは、あなたが選択している人生を楽しむこと。自分の身近にいる大切な人と良い人間関係を持つこと。人生で価値があると信じていることを行うこと。そして、この同じ幸福への切符を誰からも奪わないことである」
──ウイリアム・グラッサー
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Posted by ブクログ
精神病と診断されてしまった人を、選択理論で救う本。不幸に苦しんでいると感じている人は、一読の価値があると思う。薬を飲み始める前に、ちょっと立ち止まり、この本を読んで、少し考えてみると良いと思う。飲み始めたらやめるのは、いろいろな意味で難しいから。
以下注目点
・病ではない、精神の健康を少し損なっているだけなのだ。
・精神病と診断されたら自分の出来ることは何もない→できることはたくさんある。
・統合失調症は自力で回復できる。薬は不要。
・幸福とは精神的に健康であること。
・不幸なときは選択理論で、良い結果を出すことができる。
・人生で価値があると信じていることを行うこと。
・精神病→ただ不幸せなだけ。
・幸福と快感は違う。幸福は人間関係から、快感は依存症から。薬は快感。
・幸福は、大切な人との関わりを変えることを選択することで得られる。
・どんなことでもありのまま受け取ること。
・外的コントロール(人を変えようとすること)をやめること。
・外的コントロールは、「私は正しい、あなたは間違っている」というメッセージを発信している。
・7つの致命的習慣:批判、責める、文句、ガミガミ、脅かす、罰する、褒美で釣る
・選択理論の習慣:支援、勇気づけ、傾聴、受容、信頼、尊敬、違いを交渉。
・自分の上質世界を他人に押しつけようとすると多くの不幸が生まれる。
・電気ショック療法(ECT)は、大きな脳損傷を起こしている。
・SSRIをはじめとする精神薬は、製薬会社の企画するわずか6週間の治験で安全性が確認されたとしている。
・SSRIで脳が損傷したとしてもそれは、もともとあるものとして扱われる可能性高い。