あらすじ
手抜き審理の横行、裁判員に及ぶ迷惑など、問題山積の新制度が日本の司法を、国民の生活を滅ぼす!長らく判事を務めた大学教授が「現代の赤紙」から逃れる方法を伝授し、警鐘を鳴らす1冊。
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Posted by ブクログ
裁判員制度がどれだけいい加減な制度で、憲法に違反しているか。国民のプライバシーも侵害するわ、果ては経済にも打撃を与える??!
一番びっくりしたことは、「裁判員制度は重大な刑事事件が対象」なのに、裁判員制度を作った人たちの中に、刑事事件の専門家がいなかったということ!!おそろしや。
裁判員に日当等を出さなければならないけど、それって税金だよね?? 裁判員が裁判に出席するために、仕事を休まなければいけない。企業が有給休暇として扱ってくれるとは限らないし、自営業の人にいたっては、商売を休んだ分の保障は、どこからもでない。
また国民が逃げ出さないように、「裁判を迅速に行うこととする」とあるけど、「適正さ」に欠ける裁判になるのではないか。
そもそも素人である国民に、一から説明しなければならないんだから、通常より時間がかかって仕方ないよねー。それなのに裁判の時間を短縮するんだったら、ますます裁判が「適正」かどうかなんてどうでもいいっていう雰囲気になっちゃいそうだよね。
また裁判員と裁判官の一票の重みが同じということは、裁判官のプロ意識を削ぐのではないか。
人を裁く重みを味わうのは、裁判官はそれを覚悟の上で就くのだから、まぁ仕方がない。だけど国民にそれを押し付けるのは酷じゃないか。だが「人を裁くのに自信がない」という理由の辞退は認められない。でもそんな人に裁かれるのって・・・・??
また自由に裁判員は被害者である証人に質問ができる。裁判員によっては、興味本位でいらんことまで聞いてくるのでは??という恐れも。犯罪被害者がますます傷つく可能性も十分にありうる。
こんなとんでもない裁判員制度から、逃れる方法まで書かれている。中には「呼び出し状がきたら、犬に食べられたことにすればよい」との案まで(笑
専門用語をあまり使わないし、わかりやすく書いてあるので、ぜひいろんな人に読んで欲しい!!!!
裁判員制度に賛成している人の本も見てみたいな。
Posted by ブクログ
これは読んだ方がいいです。
内容は、どれだけ「裁判員制度」が未熟な制度であるのか。
国民の事をどれだけ理解せずに作られ制定された制度なのか。
そういった事が書かれています。そして要約すると、
1.裁判員制度を撤廃しろ!
2.不満や不備など、現行制度においてもっと望まれ改革できる部分がある!
3.例え始まっても、テクニックで裁判員を辞退できる!
以上の3つです。
本書を詳しく読めば分かるのですが、本当にこの制度は劣悪です。
まったく国民の事を考えていない。そして、この制度自体意味がない。
例えば、裁判員制度が実施されるのは「劣悪な事件」の一審だけです。
つまり、殺人や放火、銀行強盗など非常に罪が重い事件が起こり起訴された時に
国民のなかから6人ほど選ばれ、裁判をします。
そして、一審で判決が被告に下されるわけですが、当然弁護士か検察か
どちらかが上訴します。しかし、高等裁判所での二審判決には「裁判員」は
いないのです。つまり、現行の制度から言うと
「二審以降の判決には、裁判員は必要なく、従来通りのプロ達だけで裁きます。
その方が、より公正に判断できる。
という事になります。
二審以降、裁判員が必要ないのであればなんのために裁判員はいるのでしょうか?
本当に意味が分かりません。
それ以外にも、多くの事で国民負担が増えます。
早くこの制度を見直さなくてはなりませんね。
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Posted by ブクログ
裁判員制度発足以前の2007年に出版された制度への批判的の書である。裁判員制度にはデメリットがあまりにも多く実施すべきではないという意見だ。
制度上の問題点を多方面から並べ、素人に人を裁くのは無理だと主張する。くじ引きで被告人の生死が決まったり、裁判員の生活に甚大な影響が及ぶことが法律上も許されないというのだ。
2009年に始まった裁判員制度も10年目を迎えようとしている。この間にも凶悪事件に対する裁判は幾つもあったが、裁判員はどのように振る舞ったのであろうか。
Posted by ブクログ
国民が殺人犯を直接裁く裁判員制度が,あと一年と少しで始まるという。裁判員という言葉は聞いたことがあったが,内容はよく知らなかった。しかし,義務教育を終えた成人なら誰しも裁判員になる可能性があるらしい。これはひとごとではない。いろいろ読んでみたが,読めば読むほどこの制度,いくらなんでも無茶では?と感じる。
推進派の主張は単純だ。今の刑事裁判は書面主義で時間もかかり,国民の健全な意識から離れたものとなっている。他の先進諸国は陪審制や参審制を導入している。日本でも裁判をお上に任せず,国民がもっと参加すべし。国民の司法参加がよりよい社会につながる,というものだ。米国的な陪審制(陪審員のみの評議,評決内容(有罪無罪)につき上訴不可)を目指したが,審議の過程での妥協によって,結局は欧州の参審制に近い制度(裁判官・裁判員混成の合議体で判決を出す,控訴審で犯罪事実も争える)となった。が,陪審制をあきらめきれない人も多いようだ。
反対派の主張もいろいろあるが,西野の意見がまとまっていて分かりやすい。裁判員制度は,無用・違憲・粗雑・不安・過酷・浪費・迷惑・危険であるというものだ。以下その内容を列挙。
アメリカの圧力で始まった司法制度改革。その機に乗じた推進派の策動により,国民的な議論を経ずに誰も求めていない制度ができてしまった。導入が決まった今も大多数の国民が裁判員などやりたくない,という無用の制度。裁判官の独立に反し,被告人から裁判所による裁判を受ける権利を剥奪する憲法違反の制度。書面主義を排し,法廷でのやりとりをもとに裁判を行うため,十分な検討が尽くせず杜撰な裁判を生み出す粗雑な制度。裁判後,守秘義務違反による摘発や,被告人によるお礼参りのリスクが裁判員に一生つきまとう不安な制度。法廷で裁判員の興味本位の質問に答えさせられる,犯罪被害者にとって過酷な制度。裁判所の改装,裁判員の日当・交通費など,巨額の費用がかかる浪費の制度。日々自己の仕事をし,平穏な生活を送る一般人を,殺伐とした法廷に引きずり出し,強制的に議論させ,意見を求める迷惑な制度。くじで裁判員に当たると,国家権力により突然召集され,原則断ることはできない。それゆえたとえ現在その意図がなくても,事実上将来の国民総動員・徴兵制度の導入への地ならしとなる危険な制度。
こういう意見が対立する問題について,一方の立場からなされた発言は,不利な情報を隠していることも多いから,だいぶ割り引いて考える必要がある。西野も田中も,現在の司法制度の抱える問題についてはあまり触れていない。そこで丸田の主張や政府の公式情報など,推進派の意見にも目を通したが,やはりこの制度には賛成できない。反対派の挙げる裁判員制度の問題点が,推進派の挙げる従来の裁判の問題点よりも重大だと感じるからだが,何よりの理由は,自分自身が裁判員になりたくないことである。凄惨な写真,兇器などの証拠物件を見せられ,何週間も連日見も知らぬ赤の他人と議論し,判断を迫られるなど,想像するだに恐ろしい。早く解放されたいばかりに細かいことには目をつぶり,裁判官や声の大きい他の裁判員に敢えて異を唱えない人も多いだろう。そんな議論に果たして意味があるのか。そもそも,氏名を明かさず判決に一切責任をもたない裁判員に,人を裁く資格があるのか?責任なくしてした決定ほど問題の多いものはない。推進派は,何でも国まかせにせず,皆が積極的にかかわっていくことが,個人として自立するために必要だというが,それは程度問題だろう。裁判員のように,重大・兇悪な犯罪の処理に市民が直接かかわることが是非とも必要とは思えない。
推進派の主張の一番の問題は,お礼参りの危険がないかとか,仕事を長く休んで会社から不利益な取り扱いをされないかという不安に対して,「そういう行為は法律で禁止されているから大丈夫」としか説明していないことだ。子供じゃあるまいし,はいそうですか,と納得することは到底できない。法律で禁止されていることが発生しないのなら,そもそも裁判員が参加する裁判自体起こらない。明らかに論理矛盾だ。こんな制度は,どうか施行前に廃止してもらいたい。
Posted by ブクログ
裁判員制度について批判的な観点から紹介する本。著者曰く、この制度は
①無用な制度(国民の「健全な社会常識」を司法界に持ち込むため生まれた制度だったはずなのに、そもそも制定した側も皆望んで生まれた制度ではなかった)
②違法な制度(憲法18条の「奴隷的拘束および苦役からの自由」、19条の「内心の自由」、31条の「裁判の適正手続」、37条の「公平・迅速な公開裁判」にそれぞれ違反)
③粗雑な制度(手抜き審理に陥る可能性)
④不安な制度(事件の真相究明、事実認定の上で問題あり。さらに裁判員による誤審、興味本位の尋問また、それによる冤罪の増加を招く)
⑤迷惑な制度(被告が証言を否認または黙秘し続ければ、それだけ裁判が長引き、裁判員の時間的拘束が莫大なものになる。これは赤紙ひとつで国民を動員する徴兵制(やはり18条に違反)を髣髴とさせる制度)
だそうだ。
他にも、
・「無作為にお上から選ばれてしぶしぶ裁判員になるのに裁判官よりも『常識的な判断』ができるのか?」
・「殺人事件が対象なら、死体の写った現場の写真を見せられるそうじゃないか。特にバラバラ殺人の場合だったら一生モノのトラウマだろうね。国が強制的に呼び出しておいてこうなったらどう落とし前をつける気?」
・「『健全な社会常識』を謳い文句にするなら、なぜ殺人といったほとんどの国民と直接関係のない重大な刑事事件が対象なんだ?もっと関わりが深いであろう軽微な刑事事件や民事事件に導入したほうがましじゃないか?」
・「そもそも『健全な社会常識』って何?」
と私が裁判員制度について疑問に思っていたことについても答えています。
あと、「呼出状が届いたかもしれないけど犬が食べてしまった」とか「酒を飲んだので出られない」という笑ってしまうような逃げ方について書かれているが、これは蛇足。徴兵されるのを前にして醤油を一気飲みして逃れたという話は聞いたことはあるが。
全体的に論理的でわかりやすく、裁判員制度を知るならこの本をお勧めしたいところだが、どうも負の側面のみに焦点が当てられている気がするのでマイナス1。
Posted by ブクログ
裁判員制度が国民にとっていかに問題の多いものかを力説していて西野氏の意見に概ねは賛同できる。最も致命的な欠陥と思われる点はやはり裁判員制度が憲法に反しているという点だ。これは裁判官、刑事被告人、裁判員になる国民のいずれにとっても関わってくるのでお粗末というより仕方ないように思う。それに、そもそも国民が凶悪事件の量刑に不満があったとしても国民は司法に対して不満を抱くよりはそのような法律しか用意していない立法に対して不満を抱くだろうから、裁判員として参加することは的外れな上に、ただでさえ時間のかかる裁判を長期化させる弊害さえある。ただこの本の難点をあえて言えば、裁判員制度の問題点を極めて網羅的に記しているのでとても説得的である反面、裁判員制度賛成派の思考過程を全くの思い込みか信仰に近いものとしてしか述べていないので、結論としてあまりにワンサイドゲームのような印象を残してその説得力を若干落としている。賛成論がいかに思慮に浅く、討論に時間をかけず、短絡的で、妥協の産物でしかないものだとしても、司法改革審議会がいう問題意識や検討内容をもう少し事実として紹介しておいた上でなぜそのような議論が可能なのか分析しておかないと、せっかくの正論も都合のいいところを貼り合わせたものとして疑われてしまうのではないだろうか。
Posted by ブクログ
とにかく裁判員制度について反対という立場で書かれた本。制度自体の詳しい説明、そしてなぜ問題があるのかと丁寧に書かれている。全体的に著者の主張が強く出ているが、それを割り引いて読めば裁判員制度についてよく理解できる一冊。
Posted by ブクログ
手抜き審理の横行、裁判員に及ぶ迷惑など、問題山積の新制度が日本の
司法を、国民の生活を滅ぼす! 元判事の大学教授が「現代の赤紙」から
逃れる方法を伝授し、警鐘を鳴らす一冊。
Posted by ブクログ
今年から始まる裁判員制度について書かれている本。とはいっても、単に裁判員制度を解説している訳ではなく、裁判員制度の問題点を明らかにしようとしている。
本書を読むと、裁判員制度が如何にひどいものかが理解できる。本制度のネガティブな側面を針小棒大に誇張していると感じられる部分があることは否定できないが、それを差し引いても、何故このような制度が成立してしまったのか理解できない。
3年後の見直しで廃止されることを願うし、それまで裁判員候補者に選ばれないことを祈る。
Posted by ブクログ
裁判員制度の問題点、実施された際に懸念されることをまとめた一冊。少々極端だと思うことはたまにあったけど、著者のおっしゃることは一理あると思う。しかしこの本はあくまで実際の裁判員裁判が開始される前に書かれたものなので、実際に行われた結果と照らし合わせる必要は感じた。また、賛成派の意見が書かれた本も読みたいと思う。
Posted by ブクログ
「恐怖の悪法を徹底解剖!」
裁判員に(強制的に)選ばれることで
国民一人一人にどれほどの負担が強いられるか。
そして素人が参加した審議が如何に杜撰になり、
加害者被害者ともに不利益を被らせるか。
いやそもそも裁判員制度って憲法違反でしょ!
etc...
わが身に降りかかってくるかもしれないこの制度、
時間がない人は、最後の二章だけでも読んでおきましょう。
このまま潰れなければ、なんと来年から施行なんて…
てゆーか、この制度徴兵制と何が違うの??
って思う方、その回答もこの中に。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
元判事の大学教授が「赤紙」から逃れる方法を伝授。
恐怖の悪法を徹底解剖。
[ 目次 ]
第1章 裁判員制度とはどのようなものか
第2章 裁判員制度はどのようにしてできたのか
第3章 無用な制度-誰も求めていないのに
第4章 違法な制度-憲法軽視の恐怖
第5章 粗雑な制度-粗雑司法の発想
第6章 不安な制度-真相究明は不可能に
第7章 過酷な制度-犯罪被害者へのダブルパンチ
第8章 迷惑な制度-裁判員になるとこんな目に遭う!
第9章 この「現代の赤紙」から逃れるには-国民の立場から
終章 いま、本当に考えるべきこと
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☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
やはり、反対派からの視点で徹底的にこきおろしている。制度の由来から、制度開始後の逃れ方までが書かれている。制度に対して考える機会にはなるが、支持する気は失せるだろう。
Posted by ブクログ
裁判員制度の問題点が分かりやすく書かれている。しかしまぁこれだけ問題が山積している中裁判制度を導入して一体誰が得をするんだろう?『拒否できない日本』を読めば分かるのかな。