あらすじ
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種牡馬や繁殖牝馬になる他、乗用馬になったり、功労馬として飼養される馬がいたりなど、競走馬の引退後のキャリアや余生については馬によってさまざまです。そんな引退した馬の行く末について、近年強い関心が持たれるようになり、再雇用や牧場への受け入れ体制など環境整備も進み、引退した後も競走馬を応援し支援する競馬ファンも多くなっています。本書では著名馬の引退後にスポットを当て、繋養先でどのように過ごしている(いた)のか、現役時代との違いやエピソードなどなど、関係者への取材を基に「第二・第三の馬生」の様子を掘り下げ、引退馬を取り巻く環境なども合わせて紹介していきます。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
今、あの引退馬は何処にいるのか。どのような生活を
送っているのか。かつて競走馬として活躍した28頭の
サラブレッドの、セカンドキャリアを辿るノンフィクション。
・はじめに
・スペシャルインタビュー1 和田竜二騎手
第1章 種牡馬や繁殖牝馬としてがんばる馬たち
第2章 新たな働き口を見つけた馬たち
・スペシャルインタビュー2 角居勝彦元調教師
第3章 功労馬として余生を過ごしている馬たち
第4章 最期を看取られたあの名馬たち
・特別寄稿 福ちゃん通信第1回~第4回
・取材協力/牧場見学の注意点やマナー
・おわりに
イクイノックス、キタサンブラック、アーモンドアイ、
マイネルホウオウ、ウイニングポスト、ナイスネイチャなどの
馬たちの、引退後の生活や役割、その中での性格の変化が、
関わる人々により語られる。
爪が大事な種牡馬、繁殖牝馬、乗馬、試乗会、誘導馬、
相馬野馬追や栽培の馬ふん堆肥馬になった馬たちがいる。
余生を送る功労馬たちがいる。そして、死。
産まれる仔も引退馬も馬数が多い競走馬のサラブレッド。
引退後、ハルウララのように一時行方不明状態になってしまう
馬もいる。競走馬という特殊な馬生の厳しい現実も分かる。
それでも、JRAが引退競走馬の支援活動団体を設立した
ことは喜ばしい。また『ウマ娘』やアドマイヤジャパンの
CMなどが引退馬にスポットを当てたことも世間への認知に。
心配してた珠洲ホースパークの現在が書かれて、少し安堵。
また、片目の福ちゃんの競走馬への歩みが心に響きました。
経済的負担は厳しいけれど、人と馬との信頼関係を築き、
引退馬への支援を行う活動は大事だとしみじみ思います。