あらすじ
習近平が統べる現代中国はなぜここまで強権的な独裁国家になったのか。それは、習近平が強烈に意識し、模倣してきた建国の父・毛沢東自身の躓きに由来するのだ。
毛沢東にとって共産主義は、究極の「選択」だった。しかし、たとえ「救国」のためであっても、民主主義の理想をかなぐり捨てて暴力革命を選んだツケを、中国は今日まで払い続けている。若き毛沢東が書いた手紙、新聞記事、論考および旧ソ連の史料等をもとに、中国共産主義の原点を説き明かし、現代中国が類を見ない独裁国家になった遠因を炙り出す。
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Posted by ブクログ
読みやすい。
この人の何が問題だったかは、序章だけで十分。お手前の権力維持のためには、国民と称する人間がどれだけ死のうがまるで意に介さない。
そんなお方の、半生をたどる。
よくわかんねえ。
当時世界が色々揺らいでいて、シナ地の文明圏であった清も、世間の荒波に小突き回されて立ち行かなくなって、有志の民がこれではいかんと色々な方向を模索する。
それが実を結んで行くんだから凄いと言えば凄いのだが、元々、この方は、暴力的な革命を否定しておられた。
それがなぜ、人類史上稀に見る暴君になられたのか。
敬拝する人物の思想転換にも、かなり影響はされている。ならば、意思薄弱だったのか。そんなはずないよね。
理知的にやろうとしたがどうにも上手くいかなくて、その時、少なくとも、短兵急に何かを変えるとすれば暴力的なものしかなく、たまさかその装置として、共産主義と、ソ連が目の前にあった。
そう言うことなのだろうか。
組織も、ノウハウも、金もそこにはあった。
相当うまく使われていたと言うか、ソ連共産党の都合で振り回されてはいたのも間違いない。
それでもやっぱりわからないのが、なんで、多分、最初は国の為を思って始めたことが、個人の権力維持が最優先になったのか。
その辺、この本では全く語らない。当然のように淡々と進む。
その辺が不満ではあった。
大半のシナ庶民は、おそらくそう言う流れの埒外だったんだろうとは思う。
本当、内戦しかやってないのな。
それでなんでこんな態度デカいのかも、よくわからない。