あらすじ
ベルギーの小さな村に侵入したドイツ兵士を原因不明の爆発で吹き飛ばしたのは、村で聖女と評判の修道女であった。超人的な行為を起こした彼女は、やがて「死の猟犬」という奇妙な話を始める……。超自然現象とそれに絡む犯罪を描いた短篇集。
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Posted by ブクログ
猟犬が関連したミステリはいくつかある。
本短編集にも、猟犬にまつわる話が一つある。
短編集の名前は、どの短編の名前にするかは迷わないのだろうか。
しばしば、一番いいと思うものでない名前になっていることもある。
本編は、2週間楽しむことができました。
短編集には、他の作品と関連した話題、用語をみつけるのが楽しみです。
似た構造、似た登場人物、似た風景、似た駅名があると、
アガサクリスティものを読み進むときのヒントになります。
自分では、ミステリと怪奇物の区別がつきません。ごめんなさい。
ネタばれになるといけないのでこのあたりで。
Posted by ブクログ
幻想小説と言いつつクリスティらしくミステリー混じりの作品もありつつ、という感じ。少し不気味な物語も多い。降霊術は、クリスティのミステリーでも度々出てるのでお馴染みって感じかな。
理解し難い内容の作品もあったが、全体的にはなかなか楽しめた。
個人的に好きだったのは「赤信号」、「ラジオ」、アーサー・カーマイクル卿の奇妙な事件」だった。
「赤信号」はちゃんと最後に真犯人が確定して良かった。しかしまさか自Sするとは思わなかったかな。
「第四の男」は男が主役かと思いきや、孤児院で互いに奇妙な関係を持った(恨みと嫉妬と従順?)女の子二人の話。普通に多重人格ぽさがある。
「ラジオ」は結局、余計なことをしたから財産を失った男の話だったね。策を弄さなければ、数年後に莫大た遺産を手に入れられただろうに。
「検察側の証人」は、頭を使った夫を愛する妻の話だった。でもこの弁護士、騙されやすすぎでは? 結局犯人はこいつだったじゃないか! って感じ。
「青い壺の謎」は「上手くやった盗人」だった。正直、最後にしてやられたって思ったのはこれが1番だったかもしれない。
「アーサー・カーマイクル卿の奇妙な事件」は最後ちゃんとあるべきところに戻って良かった。最初から「猫になってるな」感はあったけど、この書籍通して必ずしも幸せになるとは限らない話もあったから。
その点、「最後の降霊会」は救われなかった。金儲けに目が眩んだ夫のせいだと思うんだよね、これ。やるべきではないところに手を出して、もう戻れなくなったっていう話。
【収録作品】
死の猟犬
赤信号
第四の男
ジプシー
ランプ
ラジオ
検察側の証人
青い壺の謎
アーサー・カーマイクル卿の奇妙な事件
翼の呼ぶ声
最後の降霊会
S・O・S
Posted by ブクログ
そこには理屈なんてない?
超自然現象と死。いわゆる推理小説とは違って、明らかな謎解きは行われない。これだから怪奇小説は。幻想的な雰囲気とホラーを楽しむ短編集。「検察側の証人」だけは怪奇小説でない。それ以外は、うまく理屈で説明できないものが事件を引き起こしている。それはつまり、名探偵の不在。いつもの推理小説も、名探偵がいなければ怪奇事件なのかな、と思いつつ。
「検察側の証人」は、映画やドラマをみたことがあるが、こんなにシンプルな短編だと思っていなかった。