あらすじ
結成から約百年、初代・二代目時代のドラマ、抗争と芸能ビジネスで強力な地位を築いた三代目のカリスマ、四代目暗殺と山一抗争を経て、「全国制覇」を遂げた五代目時代――だが、この国内最大の暴力団は近年、当局との激しいバトル、法律や条例による社会からの排除、さらには「一強」体制への不満がもたらした分裂劇など、内外ともに追い詰められている。大正から昭和、平成、令和の現在まで、変遷の歴史と組織の全貌。
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Posted by ブクログ
以前に山口組関係の本(著者は別の人)を読んだが本書は令和と書いてある様に新しい事まで記載してあるアップデート版といえる。とはいえキチンと初代からの歴史も記してあるので本書だけでも読むのには良い。歴代組長が優秀なのが分かるがやはり田岡組長の存在感が半端ない。
インタビュー相手が相手なので忖度した表現になるのは社会人としては当然といえよう。なので山口組組長は天皇という例えが分かりやすいし司忍親分のカリスマ性も伝わる。個人的には改革を断行した若頭の手腕が優れている様に思う。そのやり方に不満を持った神戸山口組がどの様に収まるのか極道の方なら気になるところだろう。
それにしても高倉健のエピソードはカッコいい。今なら一発で引退に追い込まれるだろうがこの人の異常な義理堅さを見るに関係なく行いそう。
Posted by ブクログ
新進気鋭の暴力団系ライターの新書
山口組の歴史から、近年の形態に至るまで、わかりやすく詳細に書かれている。この業界に興味を持つ、初心者・中級者にお勧めの良書。
溝口敦氏の情報だけだと偏りが出るのではないか、と思っていたので、別口の人が出てくるのは嬉しい。あとは、書きづらいとは思うが、直近の歴史における、匿名的な書き方は、もう少しにおわせてわかる書き方にしてくれたらありがたい。
(てな感じでうっかり書くと、ガチで襲われるからできないのはわかる。溝口氏は改めて偉大)