あらすじ
弟を溺愛するあまりに父から離婚された母。そんな母に、幼い頃からずっと否定されて育った実音子は自己肯定感がすこぶる低い。そのせいもあり、人生の節目では極度の緊張から失敗ばかり。現在は非正規で働いている。生きづらさを抱えて日常を送る中、実音子はある日、ひょんなことから最寄りとは違う駅で電車を降り、二十年前に一瞬だけ暮らした思い出の街を訪れる。そこで出会ったサビ猫に導かれ、浮世離れした雰囲気を持つ美青年・瞬が営むフルーツサンド屋に辿り着く。おなかも心も満たすフルーツサンドを食べ、温かな瞬の優しさに触れ、灰色にくすんでいた実音子の毎日が、少しずつ色鮮やかに輝いていき…?
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Posted by ブクログ
ほっこりしたお話だけど、主人公の境遇はかなり辛い。
最後まで解決には至らない…けど成長したと確信できる精神的なハッピーエンド。
さくらと猫とフルーツサンド。
可愛いモチーフ盛りだくさん。
暗いところと明るいところとのギャップに惹かれる。
登場人物も裏がなくて不安なく読み進められる。
1つの言うと桜の設定が突然のファンタジー過ぎてついていけなかった。それまでが現実的過ぎたのかも。
さくらんぼのフルーツサンドを作るところから遡って構成したようにも感じてしまった。
突然、違う作品が始まったのかと…。