【感想・ネタバレ】犯罪へ至る心理~エティエンヌ・ド・グレーフの思想と人生~のレビュー

あらすじ

令和4年の犯罪件数(刑法犯)は約60万件。その数は減っているが、なくなることはない。なぜ人は罪を犯してしまうのか。ある犯罪学者は3つの段階を経て人は犯罪へと至ると言った。その人物こそが20世紀ベルギーの精神科医・犯罪学者・作家であったエティエンヌ・ド・グレーフ。国際的にも認められた彼は、誰もが罪を犯しうるとしながら、それでも犯罪を防ぐ方法を模索し続けた。本書ではそんな彼の思想と人生を丁寧に辿っていく。

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Posted by ブクログ

犯罪へ至る心理分析において、参考となるフレーズが3つか4つあった。
特に良かったの罰についての考察(以下要約)
「罰はもうしませんと誓わせるためのものではなく、もうしたくないと思わせるものでなければならない。罰は本来罰する側の都合ではなく、罰せられる側を意識したものであるべき。そのためにはなぜこのような罰を与えられているのか、罰っせられる側が納得する必要がある。罰せられる側が罰する側を恨むようなものであっては意味がない。これをしたものを罰するのではなく、
これこれのことをした。このようなあなたにはこの罰を与える。罰は個別に適用するのが効果的。」

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2024年02月15日

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