【感想・ネタバレ】世界をめぐる動物園・水族館コンサルタントの想定外な日々のレビュー

あらすじ

プロジェクトはいつも想定外、仕事は種種雑多。
日本でただ一人の動物園・水族館コンサルタントが、その知られざる日常、世界中で出会った生き物、命を支える人たちについて綴ったお仕事エッセイ。
これまで1000以上の施設をめぐった著者おすすめの動物園・水族館も掲載!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

動物園・水族館コンサルタントである、田井基文さんの著書です。

日本では唯一だという、動物園・水族館コンサルタントとは、どんな仕事なのか。どのような歩みを経て、なったのか。

おすすめの動物園、水族館。海外とのお仕事も多いそうで、海外と日本の施設の違い、海外のトレンド、価値観のちがい。

尊敬する、飼育係、獣医師、施設関係者など。現場の裏側まで知っている著者ならではの内容が興味津々で、一気読みでした。

業界でおそらく、著者のことを知らない人はいないであろう、ネットワークの豊富さ。そして、そのような人とのご縁、出会いを大切にしているお気持ち。

特に、飼育係に対するリスペクトは強く、業界や施設運営母体への問題提起、希望など、骨太な内容も書かれています。

一方で自身の歩みも重ねた、人生・キャリア論にも触れていて、これから社会人になる学生。特に、動植物関連の仕事に就きたい人は、おすすめだと感じました。

人生の転機で好きなことリストを書いたり。別の取材で知った、鶴岡の加茂水族館が登場したり。なんだか共感することも多い、一冊でした。

動植物、地球環境ネタは大好きなので、ダーウィンが来た、ワイルドライフなどの番組は、毎週欠かさず観ていますが、たまにはリアル、動物園、水族館に行きたくなりました!

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2025年08月30日

Posted by ブクログ

動物園・水族館コンサルタントってどんな仕事かなーと思っていましたが、欧米では一般的なのですね。ポップな表紙で読みやすい内容でした。内容からは飼育員さんなど現場で働く方へのリスペクトも感じます。
インターネットが発達して動画が簡単に手に入るこの時代に、生物を動物園や水族館で飼育する意義はどこにあるのかという命題にも真摯に向き合ってお仕事をされているのが印象的でした。
生物の研究、種の保存、知識の普及と教育、観光施設など、改めて考えると動物園と水族館が担う役割は多いですね。それらをまとめたり提案するのは今までは現場のアイディアマンやスーパー飼育員のような方が担っていたのでしょうが、現場の方の負担を軽減していくためにも、コンサルタントとして提案したり施設同士をつなぐ役割は、これからさらに必要とされていくのでしょうね。

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2024年08月30日

Posted by ブクログ

動物への愛はもちろん、そのお人柄もあり国内外の事情に詳しい方なのでそれらに裏付けされた視野と視座と個人の信念により、園館自体の話題や評価、園館を取り巻く社会通念に対するアンサー、園館で働くヒトへのリスペクト、とバランス感覚も素晴らしい方でした。
園館の在り方を時代に合わせることはもちろん、地域に根差すことを重要視され、実績と信頼のうえでコンサルタントという良い意味での第三者的な立場から互助もできるため、園館の未来にはこういった方が必要なのだなと思いました。
これからもますますのご活躍をお祈りします。

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2024年06月16日

Posted by ブクログ

日本で唯一『動物園・水族館コンサルタント』をされている、田井さんの仕事の舞台裏を描いた本です。
動物園や水族館の裏側やコンサルタントの苦労話などが書かれていて、引き込まれるように読んでしまった。
間に世界の動物園や水族館の紹介も載っていて面白かった。

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2023年09月09日

Posted by ブクログ

きっととても大変なお仕事なんだろうけれど、水族館や動物園が好きな私からしたら良い仕事してるなぁと思った。動物園の裏側や飼育係の重要性、コンセプトを持つことの大切さなど色々と勉強になった。世界の動物園や水族館にも行ってみたくなった。

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2024年08月12日

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