あらすじ
日本食店勤務のため、北朝鮮に渡った「私」は、金正日の宴席の料理を担当することになる。そして、やがて金正日本人から「10年間、私のそばにいてほしい」といわれ、専属料理人となった。唯一の日本人側近として金正日の至近距離ですごした著者による全記録。“知られざる金正日と朝鮮労働党幹部の素顔と実態”がわかる、衝撃のノンフィクション。
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Posted by ブクログ
金正日の料理人―間近で見た独裁者の素顔。藤本健二先生の著書。北朝鮮の最大権力者であった金正日の専属料理人であった藤本健二先生ならではの視点で描かれた金正日の実像。権力者=傲慢不遜で攻撃的で我儘三昧の人間というレッテルを貼ってしまいがちだけれど、人間らしさ、人間的魅力を持つ素顔の金正日が垣間見える内容でした。
Posted by ブクログ
北朝鮮のことを少し知ることができた。
北朝鮮にマイナスイメージしか抱いていないのなら、本書を読んで金正日を別の側面から見てみるのもいいのでは。ちょっとイメージが変わるかも。
本書は、日本人の料理人が、北朝鮮に勧誘されて渡朝。この料理人からみた金正日が描かれている。贅沢三昧なのはいうまでもない。
Posted by ブクログ
国民は飢えに苦しみながらも、贅の限りを堪能する金正日…しかしながら、単に支離滅裂な独裁者ではなく、意外に人間臭い素顔が垣間見える貴重な史料なのかもしれません。
ただ、著者の日本帰国時のエピソードなど、下手な小説より生々しく、そこが彼の国の恐ろしさを際立たせています。
そして、著者の藤本氏、一時はテレビでよくお見かけしていたのですが、最近は消息不明のようで…恐ろしきかな。