感情タグBEST3
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面白かった〜✨
一風変わったストーリー。
結構ホラーなのかな?と思ったら、ミステリー色強めだった。
頭いい人たちの集まりだから、ややイメージに苦戦したけども(笑)、設定がなかなかに面白かった。
これ、続くかな?
架橋くんの事件の解決編もぜひ読みたい✨
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殺害された被害者が真犯人が捕まらないと幽霊としてこの世に残る設定のミステリ。
検察の主人公と弁護士である深夜、助手の幽霊の架橋がメインで進んでいく物語。
日本の起訴率の低さを訴える内容になっているように感じた。
異なるさ3つの事件が重なり、幽霊を共犯とするトリックはとても面白かった。
大きく動く事件が一つだけだったので、続編が出るのを期待。
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五十嵐さんの作品読むの7冊目で、毎度同じ感想で始まってしまうが、法曹関係は共通しているが、まあアイデアが多彩なことに毎回驚く。今度はいわゆる幽霊と協調って。よく思い付くわ。その幽霊の特性を生かしたトリックもなかなかのもの。素晴らしい!
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真相が解明されない殺人事件の被害者、つまり成仏できなかった死者が、法律事務所に訪れ、事件解明を目指すというところが、新感覚で面白かった。
死者と生者が混在する中で、死者のルール設定をして現実よりにしているところも、自分的には好みだった。ラストが、少しごちゃごちゃしちゃったかな?というところが、少々残念。
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幽霊が見えるようになった検事、検察の縦割り組織と責任問題の現実に向き合っていく #真夜中法律事務所
■あらすじ
検察官である印藤累は、ある夜道で幽霊を見かけてしまう。動揺していた累に対して、架橋昴と称するに案内人話しかけられる。彼は幽霊になった人を成仏させるため、累を真夜中しか開いていない特殊な法律事務所に連れていくのだった。
■きっと読みたくなるレビュー
五十嵐律人先生の法律ミステリー。今回の舞台は検察、テーマは冤罪と組織機構ですね。
法律学や法律に関わる問題やテーマ、特殊設定、高品質で重厚な謎解き。これらを上手にミックスして、ひとつのエンタメミステリーにしあげるなんて人はいないですよ。さすがは弁護士である五十嵐先生でしか読めない作品ですね。
本作で推したいキャラは、やっぱり深夜朱莉ですね。彼女だからこそ持っている正義感、意思の強さがカッコイイ。そして架橋昴も可愛いんだよなぁ。これからの二人をもっと見てみたいと思いました。
犯罪に対する警察と検事の役割とともに、縦割り組織と責任問題の現実が描かれてゆく。そこへ本作の幽霊ルールを巻き込ませながら、問題を浮き彫りにしていくんですが、これが上手なんですよ。まさに法律家ならではのアンチテーゼで感心せざるを得ない。
そしてなにより謎解きの真相も緻密なんです。犯行の動機についても、解法についても五十嵐先生だからこそのソレですね。実はどちらも概ね予想した通りでしたが、理屈がまさに法律学と本格ミステリーでした。
■ぜっさん推しポイント
重厚感たっぷりの社会派法律学ミステリーではあるのですが、最初に出てくるエピソードも大好きなんです。若いアイドルの男女のエピソードを読むと、ふと自分の初めての恋愛を思い出しちゃいました。
どんな環境におかれている若い世代でも、自由に青春を謳歌できるような社会になるといいですね。
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死者が見えるという、設定の特異性からところどころで説明的な叙述があり、ちょっと回りくどいと感じるところがありましたが、全体的にはおもしろく読めました。世界観に慣れれば、ですね。
ただこの死者の設定をどう活かすか、というところに重点が置かれているように感じ、トリックの無理矢理感は否めなかったかなぁ、という感じです。
架橋の真相など、未解決部分もあるので続きそうですね。出たら読もうと思います。
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死者が見えるという検事と真夜中だけ空いている弁護士のコンビによる突飛な設定のミステリ。真犯人が分からないと成仏できずに彷徨う死者達。未解決事件や冤罪のために現世に残された被害者の無念を晴らす,実は何とも重いテーマの作品でした。
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幽霊が見えたり、話せたり、、、
現実離れしてるけど
内容的には設定が細かくて面白かった
検察官の目線が多いから法律事務所?
って思うところはあるけど
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さすが法律家の五十嵐作品ですね。でもリーガルミステリーのような幽霊が見えるところはホラーのような。う~んオカルト要素もありそうでしたがどっちつかずな作品だったかな。 タイトルと内容があっていないような気がしました。
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※
ある日、突然に死者が視えるようになった
検察官が、司法の限界を感じながらも
事件の真相を明らかにするために奔走して
犯罪と向き合う。
真っ直ぐに罪と罰、法と向き合う物語。
死者が視える特殊な能力があっても、
当然、証拠として活用できない。
被疑者の罪を暴くには現世の法ルールに
従って論理を構築しなければ裁けない。
正攻法を貫く姿が真っ当で潔かった。
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幽霊 ―― 死んだけれど成仏できず現世に留まっている霊魂のことだ。
ほとんどの人には幽霊は見えないが、何かのきっかけで見えるようになる人間がいる。その1人が深夜朱莉。弁護士である。
朱莉は、幽霊が成仏する手助けをするために、真夜中のみの法律事務所を開いていた。そこにまた、ある事件を契機に朱莉と同じ能力を得た人間が現れた。印藤累という検察官である。
幽霊の声を聴き、成仏させてやるために事件の真相を解明しようと奔走する弁護士と検察官を描くオカルトミステリー連作短編集。
なお物語は、印藤累の視点で語られていく。
◇
印藤は睡魔と闘いつつ夜道をひとり歩いていた。時刻はもう午前2時を過ぎてしまっいる。
実は先ほどから、前方の電柱のそばに若い男が立っていることに印藤は気がついていた。
晩秋の深夜は冷え込みがきつい。なのに短くカットされた明るい茶髪をしたその男は、白いスニーカーを履き、タンクトップとハーフパンツ姿である。
帰りを急ぐ印藤だが、男に声をかけずにはいられなかった。
だが印藤の問いかけに対して男は困った顔をして口を開いたが、声は印藤には聞こえない。気まずい沈黙の中、印藤の後ろから誰かが話しかけてきた。
「もしかして、彼が視えてます?」
振り返ると、モスグリーンの作業服のようなツナギを着た長身の男が、親しげな笑みを浮かべて印藤を見ていた。
(第1章「死者の心得」) 全4章。
* * * * *
設定がユニークだったので手に取った作品です。
殺人事件の被害者が幽霊になる理由。そして成仏する条件。さらには幽霊にかかる制約と、凝り性の五十嵐さんらしさがよく出ていておもしろかった。
幽霊は犯人に恨みを残しているから成仏できないのではない。この視点が新しい。
成仏したいのだけれど、犯人がきちんと裁かれていないため、意志に反して現世に留まらされているというのです。
裁判で殺人犯として有罪が確定した被告が、実は冤罪だったとしたら。幽霊は永遠に成仏できず、殺害された現場に縛り続けられることになります。
幽霊は基本、殺害された現場に縛られるのですが、丑三つ時から夜明け直前までだけ自由に移動でき、話すこともできます。ただし話せる相手は、幽霊を視認できる人間だけなのです。
そこでクローズアップされるのが、主人公の印藤累と真夜中法律事務所の主である深夜朱莉の存在です。
日本の警察機構が優秀だと言われる理由の1つとして、有罪率 99、9 %がよく挙げられます。
しかし、その数字に隠されたカラクリこそが問題だということを、五十嵐さんは作品を通し提起していました。
作中で、印藤が同僚の桐崎と議論を闘わせるシーン。主人公の印藤に正義があるのはよくわかるのだけれど、桐崎の論理こそが実情を打破するために有効な策だと思いました。
証拠不十分の場合は不起訴にする、証拠を揃えて起訴してしまえば冤罪の可能性があっても再捜査には踏み切らないなど、真相究明の障壁となっているのが有罪率 99、9 %神話だという桐崎の説明にはリアリティーを感じます。
五十嵐さんは現職の弁護士だけあってその目のつけどころには感銘を受けました。
然るべき人間を罰するために、正攻法で粘り強く臨もうとする印藤と、陰で手を下し私刑を実行する桐崎。
この桐崎にスポットを当てた物語も読んでみたいと思いました。
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─視(み)てはいけないものを視たのは、午前二時過ぎの夜道だった─
ある時から 死者がみえるようになった検事の印藤 累。
ある日 累は、死者と生者を繋ぐ役割が仕事だという 架橋 昴、同じく死者がみえるという弁護士の深夜 朱莉と出会う。
朱莉は真夜中だけ開かれる弁護士事務所で、死者が成仏出来るように手助けをしているという。
死者が成仏出来ない理由は、怨みや悲しみ、心残り等ではなく、【自分を殺した犯人が捕まっていないこと】にあるらしい。
死者を成仏させる条件、犯人が有罪判決を受けること。朱莉と累は真夜中法律事務所を訪ねてくる死者を救うべく 独自に捜査を始める。
累と朱莉に共通すること。自分の担当した事件の被害者が 【事件が解決した後】も現世の犯行現場に現れ続けていること。あってはいけないことだが【冤罪】がうまれたのではないか?真犯人は他にいるのではないか?
真相を探るうちに、死者が成仏するための 『もう一つの条件』に辿り着く。
死者がみえるなら、簡単に真犯人に辿り着くんじゃない?と思ったけれど そこはそう簡単にはいかないように出来てきた。当たり前か笑
累の同僚検事の桐崎もまた死者のみえる1人として登場するけれど、最初は累と朱莉のような志があったんだろうね。「有罪判決の宣言を聞き終えた後、事件現場に立ち寄るたびに、もし成仏していなかったらと...、頭がおかしくなりそうだった。」と、正義感が強すぎたのか……。
そうかな、そうかな、と思ってはいたけれど。
この『もう一つの条件』を使って、被疑者に『永遠に罪を償わせる』犯罪を思いついた犯行がすごい。
朱莉のキャラもいいし、朱莉と累のその後とか、昴のその後とか知りたいな。もしかしてシリーズ化するのかな。
Posted by ブクログ
暗い夜道で幽霊を見た検事の印藤累。
これは本当に幽霊なのか⁇という考える隙もなく案内人とやらに連れて行かれたところは、「深夜法律事務所」。
そこに変わり者の弁護士・深夜朱莉が登場。
真夜中にだけ、幽霊のためだけに営業する死者と生者を繋ぐ場所だった。
死者が見える検事と弁護士が、成仏できずに彷徨う死者のために真犯人を見つけるために活躍するミステリである。
未解決事件の被害者は、今も現世に縛りつけられている。
その苦しみを終わらせるには真犯人を見つけて起訴するか、命を奪うか、選択肢は二つである。
死者が霊として現れるのは現世に未練があるからだろうと想像はできるが、大切な人のことが気になって…ではなく、真犯人を突き止めるまでというのが悔しさを現している。
それがミステリとなっているのが珍しくて、なんとも言えず不思議な気持ちになった。
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著者の得意な法律モノでありながら、幽霊のようなファンタジー要素を掛け合わせた本作。
主人公が、法律家らしく幽霊や成仏のルールを検証していく様はユニークだった。
一方、何故そのようなルールがあるのか、誰がつくったものなのか特に気にすることなく話が進んでいくのはシュールだった。
応援したい著者であり、定番のバディもので、続編も描きやすい設定ではあるが、唐突なファンタジー要素が気になり、あまり好きにはなれなかった。
Posted by ブクログ
死者 × 法律 ミステリー。
以前読んだ『原因において自由な物語』の方がメッセージ性は強かったけれど、
こちらの作品はエンタメとして面白過ぎるほどに謎が連なっていて、一気読みでした。
死者のルール(日中は死んだ場所から動けない、ガラスやアクリル板はすり抜けられるetc…)と、
検察官・印藤&弁護士・深夜のタッグが構築していく論理的な思考が、
複雑に絡まりあって真相が浮かび上がるストーリーが素晴らしかったです!ミステリー好きにはおすすめしたい。
Posted by ブクログ
死者が見える検察官と弁護士の2人が、死者の成仏を願い、真犯人を見つける為に活躍するミステリー。
相反する立場の2人ながら、真実を追う気持ちは同じで、変わった始まりながらぐいぐい引き込まれた。
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にゃるほど
世の中トリックは出尽くした感あるもんね
こういう特殊設定なら
まだまだ有りか
法律家らしく
99.9%有罪の法曹界の問題にも一石投じて
いるところも好感
この設定をこの作品だけで終わらせるのも
勿体ないかな
と思いながら
パタンと本を閉じる…
なんだろ
いいんだけど
なんかパンチが足らないんだよな
五十嵐先生の作品にはそういうのが多い気がする
なんでだろ〜な〜
答えは出そうも無いのでこの辺で