あらすじ
\『この世の喜びよ』で芥川賞受賞、待望の受賞後第一作!/
その瞬間、語られないものたちがあふれ出す。
早朝のバス、公園の端の野鳥園、つきあってまもない恋人の家、島への修学旅行、バイト先の工場の作業部屋――。
誰もが抱える痛みや不満、不安、葛藤。
目に見えない心の内に触れたとき、「他人」という存在が、つながりたい「他者」に変容する。
待望の芥川受賞後第一作、心ふるわす傑作小説集。
「共に明るい」
早朝のバス、女は過去を語り出す。
「野鳥園」
産後の母親と少年が過ごす、仮初のひととき。
「素晴らしく幸福で豊かな」
出会って一ヵ月、恋人と過ごす不安定な日常。
「風雨」
台風で足止めをくらった修学旅行生たちの三日間。
「池の中の」
電池の検品バイトでの会話、起こる揺れ。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
あるものの行動を、章を区切るでもなく、ごく自然に、すぅっと視点を移動させていくのが面白い。ひとつの物事を共有してる人が複数人いて、人と人は繋がってないわけではないんだということをすとんと心に落としてくれる。周りの人全員が生きているんだということを分からせてくれる。
Posted by ブクログ
簡単に読み進めることはできないし、著者が表現したかったことを読み取れた自信はない。
でも、文章のリズム感や生み出されるグルーヴにはノリノリに乗れた。
それだけでも読んだかいがあった。
著者は詩を書かれんですね、なるほど。
Posted by ブクログ
短編になるとなおさら一文がミニマムに。句読点で視点の切り替えだけでなく話者の切り替えまでおこなってしまう。気付けばずぶずぶと、この文体に飲み込まれる。
Posted by ブクログ
短編集5篇
新神戸駅からのバスの中の風景の「共に明るい」、レオパを飼育する新しくできた彼氏との日々を描いた「素晴らしく幸福で豊かな」が良かった。人との距離感、関係性に独特の感性を持つ作者の表現が面白い