あらすじ
「魔竜スピノザ! お前を、倒すっ!」……べしゃ。次の瞬間、自称『勇者の代理人』の少女は、見事にすっ転んでいた――。エチカ・ライプニッツは明るく元気な少女。聖<デルフォイ>の森に、スピノザという魔竜が棲むという噂を信じ、退治しにやって来た。街の人々は、誰もそんな噂を信じていない。馬鹿にされながらも、エチカは森の奥にある洞窟で、人類の天敵、魔竜スピノザを発見した! ところが邪悪な敵であるはずのスピノザは、香茶を愛す菜食主義の竜だった!? 第九回ファンタジア長編小説大賞準入選受賞作! 元気な少女と風変わりな竜とのふれあいを描いた、心温まるロマンティック・ファンタジー登場!!
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Posted by ブクログ
破竜剣に選ばれなかった少女と、竜らしからぬ竜の普通でない関係性。自分が何のために生まれたのか。自分は誰かに求められるのか。運命に翻弄されながら運命に抗おうとする。それらの想いがぶつかり交わる物語。
思い切ったキャラ設定によって、ストーリーを引っ張る展開も面白かった。
Posted by ブクログ
榊さんのデビュー作~。
その後たくさんたくさん作品を書かれていますが、わたしはこのお話がいまだに一番好きなのだよね。出会ったタイミン(中二!!)もあるのだろうけど。
Posted by ブクログ
『すてプリ』作者のデビュー作。自称「勇者の代理人」の少女と変わり者ドラゴンの交流を描いた作品。平和主義で菜食主義のドラゴンの葛藤や、家族に今一つ溶け込めない少女の苦しみは、『すてプリ』に繋がるものを感じました。